最終決戦前/獅子身中の虫




ガソリンの臭いが立ち込める平瀬村工場屋根裏部屋の中で、少女は床に座り込んでいた。
その瞳の奥には、深い悲しみを経験した者だけが持ち得る儚い色の光が見え隠れしている。
長く艶やだった自慢の髪も、三日間の殺し合いを経て何処かくすんでしまっている。
少女――藤林杏は、膝の上に乗せた謎の生物の頭を軽く撫で回していた。
謎の生物は気持ち良さそうに目を細め、「ぷひっぷひっ♪」と軽快な奇声を上げている。

その様子に気付いた姫百合珊瑚が、杏の横に並びかける。
珊瑚は犬でも狸でも無い、背中に縦縞模様がある謎の動物をまじまじと見つめた。
「ねえ杏、この可愛い子は何ていう種類の動物なん?」
ボタンの容姿を褒められた杏は、あからさまに上機嫌となり笑顔で答える。
「か〜いぃでしょ〜。この子はボタンっていう名前でね、イノシシの子供で、あたしのペットなのよ」
「へぇ〜……」
常識人ならばイノシシの子供をペットとしている事に少なからず疑問を抱く筈だが、生憎珊瑚はそのような性格をしていない。
珊瑚は素直に感心し、興味津々な顔付きでボタンの身体を触っていた。
「ぷひぷひ♪」
二人から弄られる形となったボタンは、満足げにテンポ良く鳴いている。

「……う、う〜ん、ボタン鍋がどうかしたって?」
そこで、それまで眠っていた春原陽平が、のそりと起き上がった。
寝起きである所為か、その動きは酷く緩慢だ。
「見てみて陽平〜、この子メッチャ可愛いねん」
「ん?」
珊瑚に促されるままにボタンを視界に入れ、何気無い一言。
「コイツ美味しそうだよね、はははっ」
直後、陽平は部屋の温度が数度下がったかのような錯覚に襲われた。
喉元に刃物を突きつけられているような、心臓を氷の手で鷲掴みにされているような、そんな感覚。

「…………?」
恐る恐る、冷気を放つ元凶の元へと目を移す。
するとそこには、天高く英和辞典を振り上げている杏の姿があった。
その形相は正しく鬼神のソレであり、その腕から放たれる凶弾は秒を待たずして陽平の顔面を捉えるだろう。
「……何か言った?」
「ひぃぃぃぃ、冗談ですっ!」
男としての尊厳など一瞬でかなぐり捨てて、歯を食い縛りながら謝罪する。
杏は「もう、仕方無いわね」と言って辞書を降ろし、そんな二人の様子を見て珊瑚は笑っていた。

――まるで日常の1コマのように。

この島で大きな成長を遂げた陽平は、何も考えずに先のような行動を取った訳では無い。
銃弾や刃物の類での攻撃を既に何度も受けている陽平にとって、今更辞書など恐怖の対象では無い。
並大抵の事では動じぬ精神力を、もう手に入れている。
それでも最後は――少なくともこの島では最後になるであろう安らぎの一時を自分らしく楽しみたかったから、敢えて昔のように振舞ったのだ。
恐らくそれは杏も珊瑚も同じだろう。
もう全員が全員『日常』を失ってしまったけれど、せめて今だけは仮初の暖かさに包まれていたかった。

    *     *     *

それから暫く経った時、約三時間前に連絡を寄越した水瀬親子が、ようやく屋根裏部屋に到着した。
柳川祐也ら一行は水瀬親子を加え、総勢9名の大集団による最後の作戦会議を行おうとしていた。
柳川はその最中、確認するように少しだけ体を動かした。
昨晩は鉛のようにも感じた手足が、今は自分の命令を軽快に遂行してくれる。
「ふむ……」
それでも身体の状態は完調とは言い難いが、一つ一つの傷はそれほど重く無い為、痛みさえ無視すれば戦闘に大きな支障は無いだろう。
自分に流れている忌まわしき鬼の血が、こういった火急の事態に限ってはとても頼もしく思えた。

最後の戦い――篁との決戦を制せば、全ては終わる。
恐らくはあのリサ=ヴィクセンをも上回る強敵に違いないが、それでも負ける訳にはいかない。
自分は殺し合いに乗った人間を、殺して、殺して、殺し尽くした。
己の理想を貫く為に、罪の無い人間を守り抜く為に、躊躇無く命を奪ってきた。
だが理想の貫徹も、仲間を守る事も、最後に篁を打倒しなければ成し遂げられない。
自分が敗れ去ってしまえば、奪ってきた命も、己の信念も、全ては水泡と帰すのだ。
だからこそ倉田佐祐理を生きて帰らせる為に、死んでいった者の無念を晴らす為に、何としてでも篁の喉元に牙を突き立てる。
それがたとえ、自分の命と引き換えになったとしても。

◆

そして、作戦会議が始まった。
会議と言っても方針は既にほぼ固まっている。
ただ水瀬親子には作戦の内容をまだ伝えていない為、他の者への確認も兼ねて説明し直すだけだ。
一同は円状の形を成しながら、床に座り込んだ。
そんな中、向坂環が地下要塞詳細図をバッと広げて、簡潔に作戦概要を述べてゆく。
「作戦を説明します。私達は全員纏まって動いたりはせずに、何グループかに分かれて行動します。
 地下要塞の重要拠点を一つずつ潰していくのは、篁が外から援軍を呼んでしまう可能性もあると考えれば得策ではありませんから。
 勝負はなるべく迅速に決めなければいけません」

――戦力の分散は本来避けるべきなのだが、今回は別だった。
自分達が篁を打倒し得る唯一の方法は、敵の慢心に付け込む事だけだ。
珊瑚が調べた限り敵人員のデータはホストコンピュータに無かったのだから、篁はこの島に大した戦力を連れてきていないと予想される。
大人数の部隊がこの島に潜伏しているのならば、管理の為に必ずコンピュータへデータを入れておく筈。
それを行っていないという事は、コンピュータで管理する必要が無い程度の人数しか連れていないという事。
しかし防御の要であるラストリゾートシステムを破壊されてしまえば、慢心が過ぎる篁といえど大急ぎで援軍を要請するだろう。
そして篁財閥と正面から潰し合いなど行ってしまえば、それこそ軍隊級の戦力が無い限りは皆殺しにされるだけだ。
だからこそ出来るだけ早く勝負を決める必要があり、その為には数箇所を同時に襲撃しなければならないのだ。

「私、ささら、柳川さん、佐祐理は『高天原』を目指して、進める所まで進む。この際余り無理はしないようにして下さい。
 あくまで勝負は『ラストリゾート』を破壊してからなのですから、後から来る味方がスムーズに進めるように倒せる敵だけ倒しておけば十分です。
 春原君と藤林さんは『首輪爆弾遠隔操作装置』を破壊して欲しい所ですが、万が一敵の防御が厚いようなら引き返してください」

そこまで環の話を聞いて、秋子が一つ疑問を口にする。
「……どうして今更『首輪爆弾遠隔操作装置』を破壊する必要があるのですか? 
 私達はもう首輪をしていませんし、無駄な場所に戦力を投入するのはどうかと思いますが」
「第四回放送で名前が呼ばれなかった内の六人とは、未だ連絡が取れていません。それだけの人間が、まだ首輪に縛られたままなんです。
 遠隔操作装置システムの乗っ取りがいつまで保つか分かりませんし、状況が許せば破壊しておきたい」
それは確実に余分な行動であり、心の贅肉に他ならない。
それでも、あくまで極力多くの人間を救えるように動く――それが環達に共通した行動方針だった。

秋子が頷くのを確認してから、環は続ける。
「『ラストリゾート』は鎌石村に居る高槻さん達に破壊して貰います。
 珊瑚ちゃんは敵施設の機能をもっと奪う為にハッキングするので、此処に残ります。
 以上が私達の作戦です。秋子さん達は自分がどの役目に参加したいか、皆が出発するまでに選んで下さい」
そこまで言い終えると、環はバッと立ち上がった。
総勢九名の視線が、例外無く環一人に集中する。

「これまで多くの――本当に多くの人達が殺されてしまいました。この島で流された涙の数と血の数は、とても数え切れません。
 私が一緒に行動していた仲間達も、昔からの知人も、殆どが殺されてしまいました」
しん、と静寂に包まれた部屋の中、環は言葉を紡いでゆく。
「生き残った人達は、私も、そして恐らくは皆さんも、深い悲しみを背負っている事でしょう。
 これまで私達は篁の思うがままに弄ばれ、どう足掻いてもこの殺し合いを食い止められませんでした。
 死んでしまった人間は何をやっても生き返らない――失ったモノは、二度と取り戻せない」

そこで一旦言葉を切り、M4カービンの銃口を天へと向けて、告げる。
「それでも、私達はまだ生きています。そして篁に一矢報いれる要素も整いました。
 ですから皆さん、武器を手に取って戦いましょう。全てを嘲笑う傲慢な篁に立ち向かいましょう。
 篁に怒りの鉄槌を叩き込んで、この悲しみに満ちた殺し合いに終止符を打ちましょう!!」
部屋の隅々まで響き渡る、凛と透き通った声。
何秒か遅れて、環の言葉に応えるようにあちこちから咆哮が上がる。
これを契機として彼女達は高槻達に連絡を取り、最後の決戦に赴くべく荷物の整理を開始した。


そんな中で秋子は一人冷静に、今後の方針について思案を巡らせていた。
はっきり言って、今自分と名雪が置かれている立ち位置は非常に恵まれている。
かつて平瀬村で陽平を襲ってしまったのは失策と言う他無かったが、それは名雪が襲われていると勘違いしたという理由で納得して貰えた。
自分が過剰なまでに貫いてきた対主催・対マーダーの姿勢は既に何人かが知っていたので、信用も容易に得られた。
この状況からなら選択肢は、幾らでもある。
珊瑚の護衛という名目で工場に残れば当面の安全は確保出来るし、主催勢力と戦っている者達を後ろから撃つのも悪くない。
『ロワちゃんねる』を見て電話してきた者を工場に誘き寄せ、騙まし討ちするというのも有効だろう。
そう、幾らでも寝首を掻くチャンスはある。

    *     *     *

鎌石村にある比較的大きな、しかし少し古ぼけた民家の中。
高槻はデイパックを肩に掛け、張り詰めた声で言った。
「おし、行くぞおめえら」
……ささら達から電話が掛かってきたのは、10分前の話だ。
準備を終えた高槻達は、全てに決着をつけるべく死地へ赴こうとしていた。

皐月が何時に無く不安げな表情で、ぼそりと呟いた。
「とうとう……この時が来たわね。あの篁総帥と戦う時が……」
「ああ、今から俺様達は国家規模の成金野郎と戦わなきゃいけねえんだ。……覚悟は出来てるか?」
ささらからの電話によると、敵の人数はそう多くないらしいが、裏を返せばそれだけの精鋭揃いであるという事。
特にあの醍醐は数十人の兵隊にも匹敵する程の脅威であり、毛程の油断すらも許される相手では無い。
三人が全員捨て身の覚悟で戦って、ようやく勝ち目が僅かにあるかどうか、というレベルなのだ。
その事は皐月も小牧郁乃も分かっているので、無言で頷きを返した。

「オーケイだ。まずは俺様が敵兵士を何人かブッ倒して、おめえらの分の銃を確保する。
 その後は決して迷うな、決して余計な事を考えるな、敵を見つけたら容赦無く鉛球をブチこんじまえ。
 この状況じゃ、博愛精神なんざクソの役にも立たねえからな」
「ったりまえじゃん。こう見えてもあたし、結構修羅場慣れしてるんだからね」
「あたしも大丈夫よ。皆にばかり汚い役目を押し付けられないから……ちゃんと撃つわ」
人を殺す事にまだ抵抗はあるだろうに、直ぐ様返ってくる肯定の言葉。
それが今の高槻にとっては、何よりの動力源だった。

    *     *     *

陽の光が燦々と降り注ぐ中、醍醐は順調且つ迅速に『想い』を回収していた。
コツさえ掴めば『想い』を効率良く集めるのは簡単、激しい戦闘があった場所を中心に回ってゆけば良いだけだった。
手元にある青い宝石は、最早眩い程の光に包まれている。
(これだけ集めれば総帥もお喜びになるだろう……。さて、次の『想い』を探しにゆくか)
醍醐が意気揚々と残る『想い』を集めに行こうとしたその時、事は起こった。

『――醍醐、聞こえるか?』
「ハッ!」
無線越しに聞こえてきた主の声に、素早く返事を返す。
少し間を置いて、篁が言った。
『任務の調子はどうだ?』
「ご安心を。既に八十個以上の『想い』を集めました」
『フフフ、良くやった……それでこそ我が腹心だ。その忠誠心、その任務遂行能力、真に素晴らしい』
「身に余るお言葉、この上無い光栄です」
人を魅了する甘美な声で賛美され、醍醐は歓喜に打ち震える。
かつて狂犬と呼ばれた男の面影は最早何処にも無く、完全な忠犬と化していた。

『それだけあれば十分だ。直ちに帰還し、青い宝石を寄越すのだ。
 それと……何か望みはあるか? 褒美に一つ、願いを叶えてやるぞ』
言われて醍醐は少し考え込んだ。
宗一のクローンを作って貰い、復讐を果たすべく戦うという選択肢も有るが――下らない。
クローンとなり劣化した男を倒しても、何の意味も名誉もありはしない。
戦うならば未だ生き延びている、そして因縁がある人間に限る。

「それではどうか、高槻と戦う許可を下さいませ。あの男はこの手で括り殺さねば気が済みませぬ」
『良かろう。あの男は鎌石村で首輪を外したとの報告があった。恐らくは位置的に近いラストリゾート発生装置を破壊しに来るだろう。
 お前は帰還後直ちにラストリゾート発生装置防衛の任に就き、襲撃者共を抹殺するのだ』
「ハッ、ありがたき幸せ!」
通信が切れた事を確認すると、醍醐は大型のバイクに跨り、地下要塞入り口目指して驚異的な速度で移動を開始した。
いずれ訪れるであろう決戦の時に想いを馳せているのか、その口元には乾いた笑みが張り付いている。

――強い決意を以って悲しみの連鎖を終わらせようとする対主催勢力。
――圧倒的な力により、計画を成就させようとする邪悪な主催者達。
――集団に紛れ込み裏切りの機会を窺っている水瀬親子。
数々の悲劇を生み出してきた永き戦いも、遂に最終局面へ突入しようとしていた。




【時間:三日目・10:00】
【場所:C-4民家】
湯浅皐月
 【所持品1:H&K PSG-1(残り0発。6倍スコープ付き)、ヨーヨー、ノートパソコン、工具、自分と花梨の支給品一式】
 【所持品2:海岸で拾ったピンクの貝殻(綺麗)、手帳、ピッキング用の針金、セイカクハンテンダケ(×1個)】
 【状態:首に打撲・左肩・左足・右わき腹負傷・右腕にかすり傷(全て応急処置済み・多少回復)、首輪解除済み】
 【目的:まずは要塞内部へ移動。ラストリゾートの破壊。主催者の打倒】
高槻
 【所持品1:分厚い小説、コルトガバメント(装弾数:7/7)、コルトガバメントの予備弾倉7発×5、スコップ、携帯電話、ほか食料以外の支給品一式】
 【状態:全身に軽い痛み、腹部打撲、左肩貫通銃創(簡単な手当て済みだが左腕を大きく動かすと痛みを伴う)、首輪解除済み】
 【目的:まずは要塞内部へ移動。ラストリゾートをブッ壊す、主催者と醍醐を直々にブッ潰す】
小牧郁乃
 【所持品:写真集×2、車椅子、要塞開錠用IDカード、武器庫用鍵、トンネル見取り図、支給品一式×4(食料は一人分)】
 【状態:首輪解除済み】
 【目的:まずは要塞内部へ移動。ラストリゾートの破壊。主催者の打倒】
ポテト
 【状態:高槻の足元にいる、光一個】


【時間:3日目9:50】
【場所:G−2平瀬村工場屋根裏部屋】
柳川祐也
 【所持品:イングラムM10(24/30)、イングラムの予備マガジン30発×6、コルトバイソン(1/6)、日本刀、支給品一式(食料と水残り2/3)×1】
 【状態:左上腕部亀裂骨折・肋骨三本骨折・一本亀裂骨折(全て応急処置済み・ある程度回復)・首輪解除済み】
 【目的:荷物の整理後、要塞内部へ移動。『高天原』までの侵攻経路を確保。主催者の打倒。最優先目標は佐祐理を守る事】
倉田佐祐理
 【所持品1:レミントン(M700)装弾数(5/5)・予備弾丸(10/10)、レジャーシート、吹き矢セット(青×3:麻酔薬、赤×3:効能不明、黄×3:効能不明)】
 【所持品2:二連式デリンジャー(残弾0発)、暗殺用十徳ナイフ、投げナイフ(残り2本)、日本刀、支給品一式×3(内一つの食料と水残り2/3)、救急箱】
 【状態1:留美のリボンを用いてツインテールになっている、首輪解除済み】
 【状態2:右腕打撲。両肩・両足重傷(大きく動かすと痛みを伴う、応急処置済み)】
 【目的:荷物の整理後、要塞内部へ移動。『高天原』までの侵攻経路を確保。主催者の打倒】
向坂環
 【所持品@:ベアークロー・鉄芯入りウッドトンファー】
 【所持品A:M4カービン(残弾7、予備マガジン×3)、救急箱、ほか水・食料以外の支給品一式】
 【状態@:後頭部と側頭部に怪我・全身に殴打による傷(治療済み)、脇腹打撲(応急処置済み)、首輪解除済み】
 【状態A:左肩に包丁による切り傷・右肩骨折(応急処置済み・若干回復・右腕は動かすと痛みを伴う)】
 【目的:荷物の整理後、要塞内部へ移動。『高天原』までの侵攻経路を確保。主催者の打倒】
久寿川ささら
 【持ち物1:ドラグノフ(5/10)、電磁波発生スイッチ(作動した首輪爆弾の解除用、充電済み)、トンカチ、カッターナイフ、救急箱(少し消費)】
 【持ち物2:包丁、携帯電話(GPS付き)、携帯用ガスコンロ、野菜などの食料や調味料、支給品一式】
 【状態:右肩負傷(応急処置及び治療済み・若干回復)、首輪解除済み】
 【目的:荷物の整理後、要塞内部へ移動。『高天原』までの侵攻経路を確保。主催者の打倒。麻亜子と貴明の分まで一生懸命生きる】

姫百合珊瑚
 【持ち物@:包丁、デイパック、コルト・ディテクティブスペシャル(2/6)、ノートパソコン×2、ノートパソコン(解体済み)、発信機、何かの充電機】
 【持ち物A:コミパのメモとハッキング用CD、工具、ツールセット、参加者の写真つきデータファイル(内容は名前と顔写真のみ)、スイッチ(0/6)】
 【持ち物B:ゆめみのメモリー(故障中)、カメラ付き携帯電話(バッテリー十分、全施設の番号登録済み)】
 【状態:健康、首輪解除済み】
 【目的:主催者の打倒、再びハッキングを試みる】

水瀬秋子
 【持ち物1:ジェリコ941(残弾6/14)、トカレフTT30の弾倉、澪のスケッチブック、支給品一式】
 【持ち物2:S&W 500マグナム(5/5 予備弾2発)、ライター、34徳ナイフ】
 【状態:マーダー、腹部重症(傷口は塞がっている・多少回復)、頬に掠り傷、首輪解除済み】
 【目的:優勝して祐一を生き返らせる。名雪の安全を最優先。今後の行動方針は未定】
水瀬名雪
 【持ち物:八徳ナイフ、S&W M60(5/5)、M60用357マグナム弾×9】
 【状態:精神異常、極度の人間不信、首輪解除済み、マーダー】
 【目的:優勝して祐一の居る世界を取り戻す。今後の行動方針は未定】

春原陽平
 【装備品:ワルサー P38(残弾数5/8)、ワルサー P38の予備マガジン(9ミリパラベラム弾8発入り)×2、予備弾丸(9ミリパラベラム弾)×10、鉈】
 【持ち物1:9ミリパラベラム弾13発入り予備マガジン、FN Five-SeveNの予備マガジン(20発入り)×2、89式小銃の予備弾(30発)】
 【持ち物2:鋏、鉄パイプ、工具】
 【持ち物3:LL牛乳×3、ブロックタイプ栄養食品×3、支給品一式(食料を少し消費)】
 【状態:右脇腹軽傷・右足刺し傷・左肩銃創・数ヶ所に軽い切り傷・頭と脇腹に打撲跡(どれも治療済み・多少回復)、首輪解除済み】
 【目的:荷物の整理後、要塞内部へ移動。可能ならば『首輪爆弾遠隔操作装置』を破壊。杏と生き延びる。】
藤林杏
 【装備品:グロック19(残弾数2/15)、S&W M1076 残弾数(7/7)予備マガジン(7発入り×3)、投げナイフ(×2)、スタンガン】
 【持ち物1:Remington M870の予備弾(12番ゲージ弾)×27、辞書(英和)、救急箱、食料など家から持ってきた様々な品々、缶詰×3】
 【持ち物2:支給品一式】
 【持ち物3:ノートパソコン(バッテリー残量・まだまだ余裕)、工具、首輪の起爆方法を載せた紙】
 【状態:右腕上腕部重傷・左肩軽傷・全身打撲(全て応急処置済み・多少回復)、首輪解除済み】
 【目的:荷物の整理後、要塞内部へ移動。可能ならば『首輪爆弾遠隔操作装置』を破壊。陽平と生き延びる】
ボタン
 【状態:杏の横に】


【時間:三日目・09:30】
【場所:不明(地下要塞の何処か)】
篁
【所持品:不明】

【時間:三日目・09:30】
【場所:不明(地上の何処か)】
醍醐
 【所持品:高性能特殊警棒、防弾チョッキ、高性能首輪探知機(番号まで表示される)、青い宝石(光86個)、無線機、他不明】
 【状態:右耳朶一部喪失、大型バイクに乗っている】
 【目的:まずは要塞に帰還して、青い宝石を篁に渡す。その後はラストリゾート発生装置の防衛。高槻の抹殺】

【備考】
・平瀬村工場屋根裏部屋の床に『主催者(篁)について書かれた紙』『ラストリゾートについて書かれた紙』『島や要塞内部の詳細図』『首輪爆弾解除用の手順図』
が置いてあります。
・珊瑚が乗っ取っているのは、首輪爆弾遠隔操作装置のコントロールシステムであり、装置そのものではありません。
主催者の対応次第では、首輪爆弾遠隔操作装置が再び機能してしまう可能性もあります。
・『ロワちゃんねる』はネット上にある為、珊瑚が完全に掌握しています。
・主催者の居る地下要塞の出入り口は、全てロックが外されています。
・『ロワちゃんねる』の内容は書き換えられました。載せてある番号は姫百合珊瑚が持っているカメラ付き携帯電話のものです
・(島内のみ)全ての電話が使用可能になっています
・地下要塞は島の地下の大半を占める程度の大きさです
・要塞への入り口は氷川村、鎌石村、平瀬村付近に数箇所ずつあります
・『ラストリゾート』の発生装置はc-5地点、首輪爆弾の遠隔操作用装置はh-4地点、『高天原』はf-5地点(全て地下要塞内)にあります
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