夢。
夢を見ていた。
そこには自分の理想とする世界。
追い続けて、求め続けて――けれど、決して届かぬ筈の美しき理想郷があった。

天高く昇った太陽は猛然と光を放ち、眼下に広がる孤島を照らし尽くす。
蓄積した熱を奪い去るべく吹き付けてくる風が心地良い。
そんな中高槻は水着を着て、海辺の砂浜に寝そべりながら、満面の笑みを湛えていた。
「参ったぁっ! 俺は参ったぁぁっっ! 見渡す限りの女共、これぞハーレムだぁぁぁっ!」
その言葉通り、高槻の周りには数え切れぬ程多くの女性達が集まっている。
天沢郁美、鹿沼葉子、久寿川ささら、小牧郁乃、湯浅皐月、そしてその他にも無数の女性達。
夢の世界の中で、高槻は女という女を全て手中に収めた絶対者として君臨していた。

くるりと背中を向けると、特に指示を出さずとも女性が優しくサンオイルを塗ってくれる。
その撫でるような手つき、柔らかい女性特有の感触が、高槻に快感を齎す。
「お前なかなか上手いな。褒美として俺様が直々にキスをしてやろう」
高槻はそう言って、女性の方へと首を向けた。
「……って何だ、湯浅じゃねえか」
女性――湯浅皐月は、顔を真っ赤にして接吻の時を待ち侘びている。
高槻は皐月の後頭部に手を回し、顔を引き寄せて――


「ガッ!?」
そこで強烈な衝撃が頭部を襲い、高槻は目覚めた。
激痛を堪えながらも顔を上げると、皐月が斜め下目線でこちらを見下ろしていた。
その手には先の凶行に用いた道具であろう、涙目のポテトが握り締めらている。
「痛ってえなあ! てめえいきなり何しやがんだ!」
「ぴこっ! ぴこぉぉっ!」
怒りに震える高槻はポテトと調子を合わせ、猛烈な批難を浴びせる。
しかし皐月はポテトを地面に降ろした後、腰に手を当て事も無げに言い放った。
「あに、逆ギレ? あんたがなかなか起きないから悪いのよ。放送前の時間になったら絶対起こせって言ったのはあ・ん・た、じゃん!」
「む……」
頭の中を検索してみる。
すると確かに、昨晩鎌石局内部を捜索していた最中、そんな事を頼んだ記憶があった。

仕方が無いので怒りの矛を収め、ゆっくりと身体を起こす。
「もうそんな時間か……そんじゃそろそろ起きるとしますかね。あ――そうだ、湯浅」
「何?」
「あれから何か使えそうな武器は見付かったか?」
高槻とて裏の世界で生きてきた人間、寝起きの呆けた頭でも生き延びる上で重要な事柄だけは決して忘れない。
火力が圧倒的に不足している自分達にとって、新たな武器の入手は死活問題だった。
だからこそ高槻は期待の色が混じった声で問い掛けたのだが、皐月は申し訳無さそうに首を横へ振る。

「残念だけど……これくらいしか無かったわ」
皐月がそう言って取り出したのは、五つの予備弾倉――コルト・ガバメント用の物――であった。
高槻はそれを受け取ると、ぐっと親指を立てて不敵な笑みを浮かべた。
「いや、ナイスだぜ。これなら弾の詰め替えもすぐだし、岸田や醍醐の野郎にだって一泡吹かせれるかも知れねえ」
その言葉通り、此処で予備弾層を発見した事は相当な僥倖である。
弾層に纏めて銃弾が詰められているのだから、弾切れの時も一瞬で補充出来るし、何より残弾数に余り気を遣う必要が無くなったのが大きい。
醍醐のような俊敏に動き回る敵を捉えるには、もっと手数を増やすのが殆ど必須条件であったのだ。
出来れば防弾チョッキを貫通出来、尚且つ高速連射が可能なアサルトライフルが欲しかったが、それは高望みというものだろう。
(身体の調子は……)
軽く左肩を動かしてみると痛みはしたが、昨晩程ではない。
大丈夫、この体調、この装備なら十分に戦える。

「おし、居間に集まって放送を待つとすっか」
高槻は意気揚々と居間に乗り込み――目前で繰り広げられている光景に、少なからず驚愕を覚えた。
「お前どうして……」

小牧郁乃が――あの車椅子の少女が、二本の足で直立していたのだ。

「あたしだってやれば出来るんだから……」
郁乃は額に付着した汗を拭ってから、こちらに向けてゆっくりと歩き始めた。
その足取りは余りにも不安定であり、次の瞬間には転んでしまいそうな程だ。

「おい、あんま無茶すんじゃ……」
「――来ないで!」
手を貸すべく歩み寄ろうとした高槻だったが、直ぐ様強い拒絶の声を掛けられる。
「あたしだって頑張れば歩けるんだから……戦えるんだからっ……!」
郁乃は鬼気迫る形相で、弱々しくも着実に足を進めていく。
そのまま高槻の眼前まで進んだ後、郁乃は誇らしげに言い放った。
「――これでもう、大人しく隠れてろなんて言わせないわよ」
「…………!」

それで高槻は、ようやく郁乃の意図を察知する事が出来た。
とどのつまり、郁乃は守られてばかりいるのが悔しくてこんな事をしたのだ。
はっきり言ってまだまだ戦力になるレベルでは無い。
歩くので精一杯なのだから、過酷な戦闘には耐え切れる筈が無い。
こんな状態の郁乃が最前線に立ってしまえば、数秒と経たぬ内に殺されてしまうだろう。
しかしその努力は間違いなく本物だから、その健気な精神は尊重すべきものだから――
「わあったよ、次からはお前も戦闘要員だ。でもヘマはすんじゃねえぞ?」
高槻はぶっきらぼうに、そう言ったのだった。


そして十分後――第四回放送。
その内容は高槻達の意識を凍り付かせるに十分なものだった。
「何なんだ……一体何が起きたってんだ!?」
理不尽な報せを受けた高槻が声を荒げる。
知り合いが何人死んだだとか、そういう次元の話では無い。
人間が――この島に居る人間の殆どが、一気に死んでしまったのだ。
特に自分達と行動を共にした人間は、一人の例外も無く死に絶えてしまった。

雪崩の如く押し寄せる絶望が高槻の戦意を叩き折り、吹き荒れる悲しみの暴風が郁乃と皐月の顔から生気を奪い去る。
わざわざ口にするまでも無く、全員が分かっていた。
――終わった、と。
残った僅かな人間だけで、超巨大財閥を牛耳る怪物と対峙するなど、ただの自殺行為だ。
そして何より、親しい人間の悉くを殺し尽くされてしまったという事実が脳髄深くまで染み込み、何もせずとも神経が削り取られていった。

・
・
・

静まり返った部屋、陽の光が届かぬ薄暗い場所で、高槻達は力無く座り込んでいる。
誰もが絶望し、涙を流す余力さえ奪い去られてしまい、放送から一時間以上経ってもまるで動けずにいた。
そんな時に突然、部屋の端に置いてある電話がけたたましく鳴り響いた。
その騒音により、朦朧としていた頭、曖昧だった思考が、半ば強制的に目覚めさせられる。
普段なら掛かってきた電話に対し疑念の一つでも抱いただろうが、生憎今はそのような判断力など持ち合わせていない。
高槻は重い頭、重い手足に力を込めて、どうにか受話器を手に取った。

「うっせえな……俺様は今気分がわりいんだ。誰だか知らねえが静かにしやがれ」
高槻は不快感を隠そうともせずに、毒々しく吐き捨てた。
すると受話器の向こうから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『高槻さん! 高槻さんですね!?』
「なっ――――その声……久寿川…………か……?」
『はいっ! 久寿川ささらです!』
「どうして……?」
訳が分からなかった――何故死んだ筈の久寿川ささらが、電話を掛けてこれるのだ?
受話器越しに高槻の疑問を感じ取ったささらが、事情を簡潔に説明する。
『実は……』
ささらは、自分達がハッキングや首輪の解除に成功した事。
そして盗聴されてしまうので、まずはロワちゃんねるを見て首輪を解除して欲しいとだけ伝え、電話を切った。
余りにも唐突な話だったが、高槻からすればささらの言葉を疑う理由など何も無い。
死んだ筈のささらが生きているという事実が、首輪の解除が嘘偽りで無い事をはっきりと証明していた。

高槻はすぐさま郁乃と皐月に指示を出し、ノートパソコンと工具――そして携帯電話を探すべく動き始める。
すぐ近くの民家で必要な道具は全て揃った為に、首輪の解除は滞りなく終了した。
起爆用のコードが外装の内側に張り巡らしてあったが、それさえ切らなければ何も問題は無かったのだ。
高槻は冷たい感触から解放された首を摩りながら、携帯電話を手に取った。

「……高槻だ。言われた通り首輪を外したぞ」
『――有難うございます。まずはロワちゃんねるに載っている地下要塞詳細図を見て貰えますか?』
「おう、分かった」
高槻はまだ未確認だった地下要塞詳細図のファイルをおもむろに開いた。
するとそこには、高槻達の持っている要塞見取り図とはまるで異なる内容が記載されていた。
見取り図には、二本のトンネルにより地下要塞が構成されていると書いてあったが、それはフェイク。

詳細図によると、地中深くにある要塞は島の大半を占める程巨大であり、トンネルは地上近くの移動用通路に過ぎない。
要塞への出入り口は、鎌石村、平瀬村、氷川村の付近に複数ずつ設置されている。
そして『ラストリゾート』の発生装置はc-5地点、首輪爆弾の遠隔操作用装置はh-4地点、『高天原』はf-5地点にあるようだ。


『それでは――説明しますね』
盗聴の脅威が無くなった為、ささらは全てを包み隠さずに話し始める。
まずはこれからの事――即ち、主催者打倒の作戦について。
既に平瀬村方面には十分な戦力が集まりつつある為、高槻達はこのまま別行動を取って欲しいという事。
行動を起こすのは数時間後で、数箇所から同時に地下要塞へ侵入したいという事。
そして高槻達には鎌石村から近い位置にある『ラストリゾート』の発生装置を破壊して欲しいという事だった。

続いてその他の情報。
ささら達は現在平瀬村工場で休憩を取っており、仲間の大半が睡眠中である事。
首輪を外した人間は全て死亡者として扱われている為、先の放送は信憑性が薄いという事。
柳川祐也の一団と、ゲームに乗ったリサ=ヴィクセン一味が行った決戦の顛末。
そして――岸田洋一と相打ちを遂げたという、河野貴明の最期などについて話した。

「貴明は……最期に岸田の野郎をブッ倒したんだな……」
話を聞き終えた高槻は、いの一番にそう呟いた。
自分は岸田洋一を自らの手で倒したいと考えていたが、今となってはどうでも良いように思えた。
そんな些事よりも、貴明やほしのゆめみが死んでしまった事の方が遥かに衝撃的だったのだ。
『はい……先輩も貴明さんも……私の所為で……』
「…………」
受話器越しに聞こえてくる翳りの混じった声を受け、高槻は返答に窮した。
二人同時に親友を失ったささらの喪失感がどれ程のものなのか、想像も付かない。
下手な励ましの言葉など逆効果だという事が分かってしまい、何も言えなかった。

高槻が黙り込んでいると、ささらが弱々しい――けれど確かに、強い意志の籠もった言葉を投げ掛けてきた。
『あの……余りお気になさらないで下さい。私はもう大丈夫ですから……涙なら一杯流しましたから……先輩達の分まで一生懸命生きるって決めましたから……』
「そうか……」
半分は強がりだろう。
親友を失った悲しみはそう簡単に癒えるものでは――否、どれだけ時間が経とうとも、決して癒し切れるものではない。
しかしこれ以上この話題に執着しても、ささらを苦しませるだけだ。
だから高槻は頭を切り替えて、言った。
「――良いか久寿川。俺様は絶対死なねえし、仲間も死なせねえ。
 だから俺様達が『ラストリゾート』をぶっ壊してそっちに行くまで――おめえも、死ぬんじゃじゃねえぞ」
『はい。高槻さん達こそ、どうかご無事で……』
お互いの無事を祈りながら、二人は通話を終了させた。

高槻は皐月と郁乃に視線を向けて、凛々しい声で告げる。
「話は聞いてたな? これからの俺様達が何をすべきかは決まった。まずは久寿川達と同時に要塞へ突入し、『ラストリゾート』を破壊する。
 その後要塞の奥へ進んで、『高天原』で踏ん反り返ってる主催者の野郎をブッ潰すんだ」
それで、間違いない筈だった。
主催者打倒への道程は、これ以上無いくらい明確な形で示されたのだ。

しかし郁乃が多分に不安の色を含んだ顔で、ぼそりと呟いた。
「首輪を外した人は死亡者扱いにされたって話だったけど…じゃあ七海や折原……それにお姉ちゃんは無事なのかな……?」
「…………大丈夫だって。あいつらはそう簡単にくたばるタマじゃねえし、きっと何処かで首輪を外したんだよ」
高槻は励ますようにそう言うと、くるりと背を向けた。

――嘘だった。
本当は、分かっている。
特殊な技術を持たぬ者が首輪を外すには、ロワちゃんねるに載っている首輪解除手順図を用いるしかないだろう。
そしてロワちゃんねるには、ささら達の電話番号が書いてあった。
首輪を解除した者達は、ゲームを破壊する為に――もしくは寝首を掻く為に、ささら達へ電話を掛けてみる筈だ。
ささらへ連絡する事無く第四回放送で読み上げられた者達がどうなったのか、結論は一つしか有り得ない。
折原浩平も、立田七海も、小牧愛佳も、死んだのだ。
だがその事を郁乃達に伝えた所で、何のメリットも無い。
決戦の時は近いのだから、無意味に気勢を削ぐ様な愚行は避けなければならない。
全てを教えるのは、主催者を倒した後で良い。
そう、悲しみと憎しみを抱え込むのは、自分一人で良い。

(折原……立田……貴明……ゆめみ……俺様がてめえらの無念を晴らしてやるからな……!)
周りに悟られぬよう流した一粒の涙が、ポタリと高槻の足元に零れ落ちた。




【時間:三日目・07:30】
【場所:C-4民家】
湯浅皐月
 【所持品1:H&K PSG-1(残り0発。6倍スコープ付き)、ヨーヨー、ノートパソコン、工具、自分と花梨の支給品一式】
 【所持品2:海岸で拾ったピンクの貝殻(綺麗)、手帳、ピッキング用の針金、セイカクハンテンダケ(×1個)】
 【状態:首に打撲・左肩・左足・右わき腹負傷・右腕にかすり傷(全て応急処置済み)、首輪解除済み】
高槻
 【所持品1:分厚い小説、コルトガバメント(装弾数:7/7)、コルトガバメントの予備弾倉7発×5、スコップ、携帯電話、ほか食料以外の支給品一式】
 【状態:悲しみと怒り、全身に軽い痛み、腹部打撲、左肩貫通銃創(簡単な手当て済みだが左腕を動かすと痛みを伴う)、首輪解除済み】
 【目的:ラストリゾートをブッ壊す。醍醐、主催者を直々にブッ潰す】
小牧郁乃
 【所持品:写真集×2、車椅子、要塞開錠用IDカード、武器庫用鍵、トンネル見取り図、支給品一式×4(食料は一人分)】
 【状態:中度の疲労、疑問、首輪解除済み】
ポテト
 【状態:高槻の足元にいる】

【時間:3日目7:30】
【場所:G−2平瀬村工場屋根裏部屋】
柳川祐也
 【所持品:イングラムM10(24/30)、イングラムの予備マガジン30発×6、日本刀、支給品一式(食料と水残り2/3)×1】
 【所持品2:S&W M1076 残弾数(7/7)予備マガジン(7発入り×3)】
 【状態:睡眠中、左上腕部亀裂骨折・肋骨三本骨折・一本亀裂骨折(全て応急処置済み・多少回復)・内臓にダメージ小、首輪解除済み】
 【目的:主催者の打倒。最優先目標は佐祐理を守る事】
倉田佐祐理
 【所持品1:レミントン(M700)装弾数(5/5)・予備弾丸(10/10)、レジャーシート、吹き矢セット(青×3:麻酔薬、赤×3:効能不明、黄×3:効能不明)】
 【所持品2:二連式デリンジャー(残弾0発)、暗殺用十徳ナイフ、投げナイフ(残り2本)、日本刀、支給品一式×3(内一つの食料と水残り2/3)、救急箱】
 【状態1:睡眠中、留美のリボンを用いてツインテールになっている、首輪解除済み】
 【状態2:右腕打撲。両肩・両足重傷(動かすと痛みを伴う、応急処置済み)】
 【目的:主催者の打倒】
姫百合珊瑚
 【持ち物@:デイパック、コルト・ディテクティブスペシャル(2/6)、ノートパソコン×2、ノートパソコン(解体済み)、発信機、コルトバイソン(1/6)、何かの充電機】
 【持ち物A:コミパのメモとハッキング用CD、工具、携帯電話(GPS付き)、ツールセット、参加者の写真つきデータファイル(内容は名前と顔写真のみ)、スイッチ(0/6)】
 【持ち物B:ゆめみのメモリー(故障中)】
 【状態:睡眠中、首輪解除済み】
 【目的:主催者の打倒】
向坂環
 【所持品@:包丁・ベアークロー・鉄芯入りウッドトンファー】
 【所持品A:M4カービン(残弾7、予備マガジン×3)、救急箱、ほか水・食料以外の支給品一式】
 【状態@:睡眠中、後頭部と側頭部に怪我・全身に殴打による傷(治療済み)、全身に軽い痛み、脇腹打撲(応急処置済み)、首輪解除済み】
 【状態A:左肩に包丁による切り傷・右肩骨折(応急処置済み・若干回復・右腕は動かすと激痛を伴う)、軽度の疲労】
 【目的:主催者の打倒】
春原陽平
 【装備品:ワルサー P38(残弾数5/8)、ワルサー P38の予備マガジン(9ミリパラベラム弾8発入り)×2、予備弾丸(9ミリパラベラム弾)×10、鉈】
 【持ち物1:9ミリパラベラム弾13発入り予備マガジン、FN Five-SeveNの予備マガジン(20発入り)×2、89式小銃の予備弾(30発)】
 【持ち物2:鋏、鉄パイプ、工具】
 【持ち物3:LL牛乳×3、ブロックタイプ栄養食品×3、支給品一式(食料を少し消費)】
 【状態:睡眠中、右脇腹軽傷・右足刺し傷・左肩銃創・数ヶ所に軽い切り傷・頭と脇腹に打撲跡(どれも治療済み)、首輪解除済み】
 【目的:ゲームの破壊、杏と生き延びる】
藤林杏
 【装備品:ドラグノフ(5/10)、グロック19(残弾数2/15)、投げナイフ(×2)、スタンガン】
 【持ち物1:Remington M870の予備弾(12番ゲージ弾)×27、辞書(英和)、救急箱、食料など家から持ってきた様々な品々、缶詰×3】
 【持ち物2:支給品一式】
 【持ち物3:ノートパソコン(バッテリー残量・まだまだ余裕)、工具、首輪の起爆方法を載せた紙】
 【状態:睡眠中、右腕上腕部重傷・左肩軽傷・全身打撲(全て応急処置済み)、首輪解除済み】
 【目的:ゲームの破壊、陽平と生き延びる】
ボタン
 【状態:杏の横で睡眠中】
久寿川ささら
 【持ち物1:電磁波発生スイッチ(作動した首輪爆弾の解除用、充電済み)、トンカチ、カッターナイフ、救急箱(少し消費)】
 【持ち物2:カメラ付き携帯電話(バッテリー十分、全施設の番号登録済み)、包丁、携帯用ガスコンロ、野菜などの食料や調味料、支給品一式】
 【状態:見張り中、右肩負傷(応急処置及び治療済み・若干回復)、首輪解除済み】
 【目的:麻亜子と貴明の分まで一生懸命生きる】

【備考】
・平瀬村工場屋根裏部屋の床に『主催者(篁)について書かれた紙』『ラストリゾートについて書かれた紙』『島や要塞内部の詳細図』『首輪爆弾解除用の手順図』
が置いてあります。
・ささらが持っている電磁波発生スイッチは一度使用するごとに、電力を半分消費します。その為最高でも二回までしか連続使用出来ません。
・珊瑚が乗っ取っているのは、首輪遠隔操作装置のコントロールシステムであり、装置そのものではありません。
主催者の対応次第では、首輪遠隔操作装置が再び機能してしまう可能性もあります。
・『ロワちゃんねる』はネット上にある為、珊瑚が完全に掌握しています。
・主催者の居る地下要塞の出入り口は、全てロックが外されています。
・『ロワちゃんねる』の内容は書き換えられました。作中で言及されている内容以外は後続任せ。載せてある番号は久寿川ささらが持っている携帯電話のものです
・(島内のみ)全ての電話が使用可能になりました
・地下要塞は島の地下の大半を占める程度の大きさです
・要塞への入り口は氷川村、鎌石村、平瀬村付近に数箇所ずつあります
・『ラストリゾート』の発生装置はc-5地点、首輪爆弾の遠隔操作用装置はh-4地点、『高天原』はf-5地点(全て地下要塞内)にあります
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