朝鮮半島、消滅




───東京、首相官邸

 2日目、午前10時。

 日本から韓国・北朝鮮に通じる通信が途絶えた。
 朝鮮半島の済州島を除くすべての諸都市と、連絡がつかなくなった。

 総務省はこの連絡を受け、日韓の通信用海底ケーブルの総確認を通信会社全社に対し命令。


 2日目、午前10時50分。

 対馬の離島防衛の部隊から、ピンク色の『何か』が対岸の釜山市を覆いつくしたと報告が入る。
 運輸省が、韓国上空に飛び立った航空機4機の消息が不明、3機が成田に帰還した旨の連絡を受ける。
 詳細不明。



 2日目、午前11時00分

 日本国防軍および米軍、緊急出動。哨戒機を朝鮮半島上空に展開


 2日目、午前11時05分。

 対バトル・ロワイヤル展開中の空母『あきひで』より連絡、
 バトル・ロワイヤル参加者の6.一ノ瀬ことみ、91.藤林椋の消息が沖木島から消滅、
 韓国・済州島付近で首輪を感知したとの第一報が入る。
 


 2日目、午前11時15分

 「韓国の日本大使館と連絡が取れません」
 「在韓米軍は!」
 「応答無し!」



 2日目、午前11時20分。

 官邸に、軍からの伝令とマスコミの緊急ニュースが同時に飛び込んできたのは、午前11時20分だった。

 マスコミの報道は、大体以下のようなものだった。

 ・朝鮮半島全土の消息が午前10時から不明になっている
 ・朝鮮半島全土をピンク色の肉のようなもので埋め尽くされている
 ・朝鮮半島にいる邦人の生存が確認できてない。
  日本大使館およびソウルの各報道機関の支社との連絡が取れない。


 軍と外務省からは、フランス・カナダ・アメリカの通信軍事衛星の画像と、
 日本軍の通信偵察衛星との両方の映像が同時に入ってきた。

 いずれも、朝鮮半島全土を、ピンク色のツチノコのような化物が覆いつくす、おぞましい衛星映像。
 その『肉』は半島全土を覆いつくし、その四肢と思われる小さい出っ張りが中国とロシア方面、
 そして済州島方面に向いていた。


「地震です!午前11時18分検知!長崎に震度4!福岡に震度4!鳥取に震度5弱!新潟に震度3!津波5mの予想!」

官邸に、韓国と沿海で向き合っている各県の地震速報も入ってくる。



───東京・首相官邸。

「何だ、これは!」

官邸の人間も絶句した。あまりに予想外の事態が発生した為だ。

「空母『あきひで』からの情報によりますと、91.藤林椋、6.一ノ瀬ことみの両名が島から消え、
 島の外に出た模様、現在の91.藤林椋、6.一ノ瀬ことみの両名の位置は、韓国・済州島の緯度にあるということです」

「済州島(チェジュ島)だと?!」

「恐らく……考えにくい事ですが・・・・この朝鮮半島を覆いつくす肉の正体は・・・
 沖木島で行われているバトル・ロワイヤル参加者、91.藤林椋、6.一ノ瀬ことみの両名の…」
「膣です」

 衆人、耳を疑った。

「・・・なんだと?」

軍の関係者は続けた。

「その・・・・・・」
「沖木島の結界を抜けてチ○ポ狩りに出たと・・・・・」

再び官邸は絶句した。

しばらくして、大臣の一人が、報告した軍人に問いただした。
「ひょっとして、あの藤林とかいう女の肉が、『あの』半島をチ○ポに見立てて自慰行動をしている…というのかね」
「はい・・・というより、状況証拠から見て、それ以外に・・・」


「あの半島は形が男性の性器のようだと、かの朝鮮・韓国人自身が自慢していたくらいです…」
「ですので…藤林らは大きいチ○ポとしてあの半島を利用したと…」

軍の専門家の意見は続く。

「今は藤林らはとりあえず大きいチ○ポを入れて満足しているようです…」

ほかの大臣が声を荒げる。
「朝鮮半島にいた人間は!韓国国民だけでも6千万はいるんだぞ!」

しかし、それにも、軍人は冷静・・・というよりも呆然自失的な表情で答えた。
「…連絡が取れません・・・一切。通信から全て…
 在日米軍が緊急出撃をし、朝鮮半島にいる肉体に攻撃が開始されておりますが…」

報告の最中、別の回線から緊急連絡が入ってきた。
「アメリカ大統領からホットラインが繋がっております!戦略核を許可し、既に日本領内をミサイルが通過したと」
「した?」と主催者と思われる男性が聞いた。



「はい。あと10秒でソウル市の位置に着弾」

というな否や、後ろの衛星映像が光り、ソウル市があったあたりだろう位置にキノコ雲が沸き立った。
続いて、太田、光州・の位置に閃光とキノコ雲が沸き立つ。
しかし、効果があまり見られない。
むしろ喜んでいるかのように朝鮮半島を覆いつくすピンク色の肉は震えて不気味な汁を出している。

「無駄な事」と久瀬防衛庁長官は言った。
「Uを超えるかも知れぬ女だ。核など効かぬ」


「…大気汚染をしただけだね」と、総理の横にいた少年は言った。
「超人なんていうレベルはとうに超えてるけど、どうすんの?アレ」


平壌だったと思われる位置にまた核が落ちたが、朝鮮半島を覆いつくすピンク色の肉は
震えてさらに不気味な汁を出していた。




 一ノ瀬ことみ・藤林椋 融合体

【場所:朝鮮半島のあった位置。頭は済州島あたりにあると予測される。】
【持ち物:書き手薬×2、性なる剣、性なる鎧、イケメン触手キョウ、イケメン触手トモヤ】
【状態:性神(The God of Sex)第二段階。オナニー中】

少年
【場所:東京・官邸】
【持ち物:不明】

主催者?
【場所:東京・官邸】
【持ち物:不明】
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