オープニングセレモニー/開場・金色真紅




「長瀬源蔵―――俺は、あんたを越えていく……!」

言葉と共に古河秋生の振り下ろした赤光が、長瀬源蔵の肩口に食い込み、薙ぎ斬った。
源蔵の身体を包んでいた黄金の光が薄れ、代わりに鮮血が噴き出してくる。
白いシャツが見る間に紅く染め上げられていく。

「ぐ……ぬぅ……」

斬られてなお倒れず、低い呻きをあげる源蔵をサングラス越しに見つめながら、秋生が静かに息を吐いた。
手にした銃から伸びていた赤光が呼気と共に薄れ、消えていく。

「終わりだ、爺さん」

そのまま、銃口を源蔵へと向けていく秋生。
どこか神妙な面持ちで言葉を紡ぐ。
山頂の強い風が、二人の間を吹き抜けていった。

「ガキの頃のヒーローをぶっ壊して、ようやく俺は女房のヒーローになれる」

悲しげにも、あるいは感慨深げにも見える表情のまま、秋生が口の端を上げた。
同時に引き金が引かれる。赤光が、奔った。

「―――」

ゾリオンの光弾が老爺の肉体を貫くのを見て、秋生は踵を返した。
だがその歩みは三歩ともたず、止まることとなる。
声が、響いていた。

「―――クク、」

背後から響くそれは、地の底で鳴動するが如く、重く低く、秋生の耳朶を打っていた。
それは笑い声だった。
撃ち貫いたはずの老爺の漏らす、蠕動の如き声。

「わしに信念が無いと、わしを越えていくと、そう言うたか……?」

戦慄に半ば凍りつきながら振り向いた秋生が見たのは、そこかしこで破れ、無惨な姿となった瀟洒なスーツを
それでも優雅に纏いながら、全身を覆う鮮血の真紅を気に留めることもなく笑う、一人の男の姿だった。

「クク……ハハハ、ハッハッハハハハ! よう言うた、よう言うてくれたわ……!」

そこにいたのは、老爺のはずだった。
だが、秋生の目に映るその男の容貌は、先刻までとは明らかに違っていた。

「―――我が仕えるは来栖川」

男の、渋みのあるバリトンが山頂の風に乗って響き渡る。
隆々たる筋肉は鳴りを潜め、しかしシャツの破れ目から垣間見える細身の身体は実のところ、
鋼線を束ねたが如き一片の無駄もない肉付きを誇らしげに示していた。

「我が一敗地に塗れるは来栖川の恥辱」

老境を如実に現していた白髪は今や艶やかな黒髪へと変じ、風に靡いている。
蓄えられた豊かな髭もまた、その引き締まった口元を黒々と彩っていた。

「ならば、負けぬ」

肩口を裂いた刀傷からはいまだに血が流れていたが、それを気にした風もない。

「ならば、退かぬ」

男盛りの壮年が、襟元のタイを締め直す。

「それが、仕える者の矜持」

袖を、裾を、革靴についた汚れを、洗練された仕草で払っていく。

「主が誇る最高の従者たれと、わしはわしに命じる」

鷹の如き眼が、秋生を射抜いていた。

「教えてやろう、小僧―――。主がために戦うとき、我らに磨耗はあり得ぬということを……!」

そこには、長瀬源蔵という男の全盛期が、立っていた。


******


「クソったれ……! 反則も程々にしやがれ、爺さん!」

その戦いは、一方的な展開となっていた。
叫んだ秋生が飛び退いた、その場所が一瞬遅れてクレーターへと変じる。
地響きと轟音が神塚山の山頂を支配していた。

「……いつまで爺を相手にしておるつもりでいる」

陥没した岩盤から拳を引き抜きながら、源蔵が冷徹な声で告げた。
雨に濡れた髪がはらりと一筋、額に垂れたのを、丁寧に撫でつける源蔵。
その全身からは黄金の霧が寸分の隙もなく立ち昇り、時の流れに逆らう肉体を覆っていた。

「何一つ、通じねえたぁな……! どうせ若返るならガキの頃まで戻ってくれりゃあいいのによ!」
「役者の仕事を奪うのは気が引けての」
「お気遣い、どうも……! けどな、」

言いざまの抜き撃ち。

「もう役者は廃業してんだよッ! 遠慮なく戦前の自分を表現してくれや!」

秋生の銃から、赤光が三条、立て続けに飛ぶ。

「効かぬッ!」

光条を避けようともせず、源蔵は一直線に走っていた。
命中した赤光が、しかし黄金の闘気の前に阻まれ、弾かれては消えていく。
瞬く間に秋生へと肉薄した源蔵が、目にも止まらぬ速さで黄金を纏った拳を繰り出す。
咄嗟にゾリオンの赤光を刃の形へと変え、かろうじてそれを受ける秋生。
しかし先刻、闘気ごと源蔵を切り裂いたはずの真紅の大剣は、止め処なく立ち昇る黄金の光を
受け止め弾くうち、見る間にその大きさを減じていく。

「どうした小僧、貴様の信念とやらが揺らいでおるぞ」
「くっ……!」
「貴様が見えぬと吠えたわしの信念……半世紀を磨き上げた仕える者の矜持、小僧如きに易々と
 止められはせぬわ……!」

気概に満ちた言葉と同時、放たれた源蔵の拳が赤光の刃を砕く。
避ける間もあればこそ、黄金の拳が秋生の顎を捉えた。
宙を舞う秋生の身体が放物線を描き、そのまま岩盤に叩きつけられる。
人体を構成する肉と骨が衝撃を吸収しかね、鈍い音が響いた。

「が……は……っ!」
「……ほう、まだ立つか」

感心したような、源蔵の声。
ぱらぱらと砕けた岩の破片を体から落としながら、秋生は震える足で立ち上がっていた。
全身に傷を負いながらもその手はいまだ銃を離さず、眼光は源蔵をしっかりと見据えていた。

「近頃の若造にしては頑丈じゃな。……しかし、それもここまで」

源蔵の拳が、煌いていた。
全身から立ち昇る闘気が薄れ、代わりに拳を覆う黄金の光がその色を濃くしていく。

「木っ端の英雄願望―――このわしが、砕いてくれる」

轟、と金色の光が揺らめく。
それはまるで燃え盛る炎のごとく、源蔵の拳を包み込んでいた。
しかし対する秋生はその光に畏怖を覚える様子もない。
それどころか、口元には小さな笑みすら浮かべていた。

「―――気づいてるかい、爺さん」

それは毎朝の挨拶のような、ひどく何気ない一言だった。

「雨はもう、あがってるんだぜ」

灰色の空を指し示すように、秋生は両手を小さく広げる。
その奇妙な言葉に、源蔵が微かに眉根を寄せた。
斜面の上側に位置する秋生を見やれば、確かにその背後の黒雲から雨粒は落ちてきていない。
風も強く、おそらくは青空が間もなく顔を覗かせるだろう、と思わせた。
しかし、

「それが―――」

それがどうした、と源蔵が言い切る前に、秋生の手にした銃から赤光が放たれていた。
眉筋一つ動かすこともなく、それを拳で打ち抜く源蔵。
だが次の瞬間、その表情は一変していた。

「ぬぅ……ッ!?」

重い。
それが、源蔵の脳裏にまず浮かんだ言葉であった。
先刻まで闘気をもってすれば苦もなく打ち払えていたはずの赤光が、ひどく重い。
打ち抜いた拳を包む黄金の光が、その煌きを減じていた。

「わしの闘気と……互角……!?」

両の拳に全身の闘気を集めていたからこそ今の一撃を打ち抜けたのだと、その感触は雄弁に物語っていた。
もしも遍く全身を覆ったままであれば、果たして打ち抜かれていたのはどちらであったか。
その思考は長瀬源蔵をして、内心戦慄せしめるものだった。

「―――ゾリオンは」

斜面の上から声がする。
天空を背に、秋生が静かに口を開いていた。

「こいつは光の弾を撃ち出す銃だ。降りしきる雨はそれを拡散させ、威力を減衰させる。
 わかるだろう、爺さん。……今、あんたの拳が感じた、そいつが真のゾリオンの力だ」

サングラス越しに秋生の眼が己のそれをしっかりと射抜いていると、源蔵には感じ取れた。
少年のように笑う、それは紛れもない強敵の眼光だった。
だから源蔵は、しかし牙を剥くように笑みを返し、言う。

「ひよっこが、ようやく殻が取れた程度で囀りおるわ。
 雛が羽ばたけば地に堕ちるが道理……思い知らせてくれる」
「は、俺は先に行かせてもらう! あんたは道を譲れよ、爺さん―――!」

抜き撃ちの三点射はしかし、そのすべてがことごとく源蔵を掠めて飛び去っていく。
微かな動きだけでかわしてみせた源蔵が、秋生を見上げて口の端を歪める。

「どうした小僧、狙いが甘くなっておるぞ。せっかくの重い弾も当てられなければ意味がないがの、
 貴様の信念とやらも種切れか」
「うるせえな、年寄りは黙ってくたばりやがれ」
「ひょうろく玉で終われるほど軽い生き様と思うてか、なめるなよ若造。
 大口はその手の震えを抑えてから叩くがいいわ」

そう言った源蔵の視線が捉えていたのは、銃を構えた秋生の手であった。
さしもの強者も激闘につぐ激闘で限界が近いのか、その手は小刻みに震えていた。

「……年寄りは言うことが細かくていけねえ。ハゲるぜ」

言い返す秋生の口調も心なしか冴えない。
その身の変調は充分に自覚しているようだった。

「けどよ爺さん、そいつはあんただって同じだろうが。……俺がそいつを見逃してると思うかい」
「……」

今度は源蔵が黙り込む番だった。
秋生の指摘は事実だった。少なくともその一端を突いている。
時の流れに逆らって全盛期の肉体を維持するなどという無茶には、当然ながら限界があった。
溢れ出す闘気を拳に集め、拡散しないよう努めているのも、その姿を少しでも長く保つためだった。

「だからよ、爺さん」

秋生が、薄く笑いながら言う。

「次で、終わりだ。一発で決めてやる」

言葉と共に秋生の構えたその銃が、震えた。先刻までの小さな震えではなかった。
体力や精神力の限界によるものなどでは断じてないと、源蔵の五感が感じ取っていた。
流れる風が、屹立する岩盤が、その震動に合わせるように揺らめいている。
それは紛れもない、力の脈動だった。

「こいつが、俺の―――俺とゾリオンの、とっておきだ……!」

びりびりと震える大気の中で、古河秋生が声を振り絞る。
その手の銃から真紅の光が零れた。
灰色の山頂を染め上げる曙光が如き、原初の赤。

「俺とあんた、どっちの男がでけえのか……最後の一勝負といこうや、長瀬源蔵―――!」

赤い世界の中で、古河秋生が呵呵と笑った。
その笑みを瞳に映しこんで、源蔵はどこまでも静謐。
拳に光が宿っていた。
薄暮の稜線に沈む残照にも似た、黄金の輝き。
ただ一点、握り込んだ右の拳に日輪を宿して、長瀬源蔵は静かに構える。

「来い」

と、それだけを口にした。
同時、赤の光弾が膨れ上がる。
引き金が引かれた。放たれた真紅は既に弾を超え、線を超して、壁とすら映った。
迫り来る赤の怒涛を、源蔵は見つめていた。
人体を構成する総ての機構を統御し、筋骨と精神の極限をもって、ただ一心。

 ―――穿て。

拳を、解き放つ。

山頂を埋め尽くす赤と、一点の金。
色が、爆ぜた。


******


風が吹き荒んでいた。
圧倒的な力によって押し退けられた大気が渦を巻いている。
小石を巻き上げるほどの猛烈な風の中心に、影があった。

立ち尽くすその影は、二つ。
荒れ狂う風をものともせずに固まっていたその影が、ゆらりと揺れた。
小さな言葉が、漏れた。

「―――これが、長瀬ぞ」

ぐらりと、影の一つが大きく揺らいだ。
山頂に、光は既にない。
曇天の薄明かりが、ぼんやりとその光景を浮き上がらせていた。

「ち……くしょ、う……」

長瀬源蔵の拳が、古河秋生の胸を深々と抉っていた。
ずるりと、粘り気のある赤い糸をその口から引きながら、秋生が崩れ落ちる。
大地に膝をつき、天を見上げて、そしてついには、どうと倒れた。

「……」

その姿を、拳を突き出したままの姿勢で源蔵は見ていた。
呼吸が荒い。震える腕を押さえるようにしながら、大の字に倒れた秋生の上に馬乗りになる。
重みに、秋生が薄く眼を開けた。

「なん、だ……爺さん……、すこし見ねえうちに……随分と、老いぼれた……もんだ、な……」

言って、血の泡を吹く口で小さく笑ってみせる。
見下ろす源蔵の容貌は、果たして先刻までの壮年のそれではなかった。
本来の年齢、老境の痩身へと戻っている。
白髪を乱し、身に纏った黒服とシャツは既に襤褸切れ同然となり果て、老いさらばえた身に幾つもの傷を
負いながら、源蔵は秋生を見下ろしていた。

「……」

その光宿らぬ右の手指が、震えながらも真っ直ぐに揃えられていく。
貫手の形。拳を一個の刃と見立てるその突きは、ある一点に向けられていた。
無防備な秋生の喉元を貫かんとするその構えをぼんやりと見て、秋生が口元を歪める。

「へっ……、容赦、ねえなあ……爺さん……」

対する源蔵の言葉は、ただ一言。

「……さらばだ、小僧」

小さく息を吸い込んで、その手を突き下ろした。
風を切る、小さな音がした。

「―――」

にい、と。
男が、笑っていた。
鮮血を吐きながら笑うその男の名を、古河秋生という。

「……どうしたんだい、爺さん……? 」

貫手は、秋生の首の脇、数センチの地面を抉っていた。
笑う秋生の顔に、何かが垂れ落ちる。
鉄の臭いのするそれは、源蔵の口から零れた鮮血に他ならなかった。

「後ろ……、から……じゃと……?」

呟いたそのスーツの背に、拳大の穴が三つ、穿たれていた。
かろうじて振り向いたそこには、何の気配も感じ取れない。
荒涼たる岩場があるばかりで、その遥か向こうを見下ろせば、島の南側の景色が広がっている。
力が抜けていく。崩れ落ちかけたその視界に、小さな光が映ったように、源蔵には見えた。

「まさ……か……」

限界だった。
秋生に折り重なるようにして、その身を大地へと預ける。

「見えた……かい、爺さん……?」

間近に転がる秋生の笑みが、源蔵の方を向いていた。
その得意気な血塗れの笑顔が、事実を雄弁に物語っている。
源蔵の脳裏に浮かぶのは、最後の撃ち合いの直前の光景。
秋生が震える手で放った、三発の赤光だった。

「外したと、みせて……、あの距離を……反射させたと、いいおる、か……」
「……言ったろ。ゾリオンには……色んな、使い方が……あるってな……」

ヒビの入ったサングラスの向こうで、悪戯っぽく眼が細められていた。

「一か八か、……鏡みてえに、光ってたからよ……ドンピシャ、だ」

血痰の絡んだ声で言うと、秋生はゆっくりと身を捩ろうとする。
源蔵は倒れたまま、それを見ていた。

「アバラ……全部、持ってきやがって……刺さってんな……痛ぇ……」

秋生の喘鳴に嫌な響きがあった。
おそらくは自身の言葉どおり、折れ砕けた肋骨が肺腑を傷つけたのだろうと、源蔵はその音を判断する。
立ち上がりかけた秋生が、再びくずおれた。

「が……っ! ちくしょう……勘弁、しろよ……!」

立てるはずもない。生きていること自体が奇跡のようなものだった。
いずれ、肺を満たした己の血に溺れて死ぬ。
もっとも、と源蔵は内心で苦笑した。

(わしとて……似たようなものか)

背を穿った三発の赤光は、臓腑を散々に掻き回していた。
もはや長くはもたぬと、源蔵は己を診ていた。

風が、吹き抜けた。


******


「……そろそろ、くたばったかよ……爺さん」
「貴様も、しぶといの……」

血の海に、二人の男が倒れていた。
人の身体にこれほどの血液が詰まっていたのかと驚くような、文字通りの血溜まりの中で、
ぼそぼそと声がしていた。

「なら、聞こえ……てるか」
「耄碌扱いするでないわ、小僧が……」

それは、小さな足音だった。
倒れ伏した地面に響く、小さく、そして無数の足音。

「……勝負は、預けるぞ……小僧」

切れぎれに呟かれる源蔵の言葉に、秋生が薄目を見開いて擦れた口笛を吹く。

「へぇ……とうとう、降参かよ、爺さん」
「寝言は……野垂れ死んでから、言うことだの……」

血溜まりに、小さな波紋ができた。
秋生が呆れたように言う。

「おいおい……無理すると、寿命が縮むぜ……」

秋生の眼前。
源蔵は、手指の一本すら動かせぬはずの身体で、必死に起き上がろうともがいていた。

「ぐ……ぬぅ……!」
「……この足音……、なんか……あんのか、爺さん」

源蔵のただならぬ様子に、秋生が問いかける。
全身を固まりかけた粘り気のある血で汚しながら、源蔵が口を開いた。

「小僧、放送を聞いとらんのか……。
 ……これだけの数……、まず砧夕霧に……間違いなかろう」
「知らねえよ……寝てたから、な……」

ようやくにして上体を起こすことに成功した源蔵が、蔑むような眼で秋生を睨む。
荒れた呼吸を整えながら、言葉を続けた。

「……あれは、島を焼く」
「なんだい、そりゃあ……」

秋生の疑問には答えず、源蔵は独り言のように呟く。

「綾香お嬢様も、芹香お嬢様も……見境いなく焼き尽くしおる」
「……」
「来栖川の造りし物が、来栖川に害をなす……そのようなことがあっては、ならんのだ。
 ……何が、あろうとも」

言葉を切った源蔵の体が、ぐらりと傾いだ。
ようやく起こした上体が再び血の海に沈もうとする、その肩を掴んだ腕があった。

「……そいつは、俺の女房や娘にとっても、よくねえ話……だよな」

いつの間にか身を起こした秋生の腕が、源蔵を支えていた。
荒い息の中、ぐ、と膝を曲げる秋生。

「家族は―――」
「主の誇りは―――」

血溜りが、揺れる。
足音は、ほんのすぐそこまで迫っていた。

「……譲れねえなあ」
「……ああ、譲れぬ」

視線が、交錯する。
互いの眼光が些かも衰えていないことに笑みを漏らし、二人は足に力を込めた。


神塚山山頂に足を踏み入れた砧夕霧の最初の一体は、その光景を瞳に映していた。

「―――」

そこには、鮮血の海。
そして、日輪を背にして雄々しく立つ男たちの姿が、あった。
男たちは、赤と金の光を手に、土気色の顔で、笑っていた。




 【時間:二日目午前11時前】
 【場所:F−5、神塚山山頂】

古河秋生
 【所持品:ゾリオンマグナム】
 【状態:ゾリオン仮面・肋骨全損、肺損傷、瀕死】

長瀬源蔵
 【状態:貫通創3、内臓破裂多数、瀕死】

砧夕霧
 【残り26238(到達1)】
 【状態:進軍中】
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