少し後。 綾香:「・・・あー、髪型ひでー・・・なおせないなー」 自分で斬った髪を、とりあえず小型の整髪剤やらなんやらで即興で整える。 「別に…どうせ切ろうと思ってたんだし。でもちょっとこれはないかなーって」 「・・・髪の毛・・・お直ししましょうか・・・」 とセリオが言ってきたが、速攻で 「いい」と断った。 ただでさえ何の目的かわからないが機密情報を使おうとしていた形跡があるこのロボを どこまで信頼するかというのは、かなり疑問が出てくる。 正直、あまり信頼できなくなってきている。 てか目的は何だよ。 セリオ側も少しそこらへんはわかっているのか、少しうつむき加減だ。 ただ、事態は急を要している。 姉さんがどこに消えたのか、それはよくわからない。 元のかばん以外は何も落ちてなかった。ただ・・・ 「ただ、少し離れた所に、首の無い狐の死体や犬の死体が落ちてました」とセリオが言う。 何が目的なのか…あんまりよくわかんない。 コレ(元沢渡真琴)以外に狐や犬が死んでた… 何のために… まあ・・・ 「どうにかなるだろ・・・・・・あの人の事だから」 人一人余裕で生き返らせることのできる人間だからなー。 それにうぐぅとかのドラ○ンボールも持ってるんだろうし。 「……ただ、衛星が復活してるなら確認しておいて。沖木島の全参加者の動向は見れるでしょ?」 「はい」 「絶対にしろ」とセリオに念を押す。 この状況下でセリオが言うこと聞かないのは、死に直結する可能性もある。 というよりも、部下が言うこと聞かないのが一番嫌いだ。しかもロボが。 気を取り戻す。 「てか、……この羽、何に使うんだろ」 1枚だけしかない蝙蝠の羽。 ただでさえ姉の持ち物はよくわからないのが多い。 そういえば、かばんの中身も少し減っているような気もする。 ちょっと調べてみると、銀製?の星型のペンダントが出てきた。 『EVER YOURS』って書かれてるペンダント。 ──EVER YOURS。ずっとあなたのもの。 「なんかそれ、芹香さまはずっと持ってましたよ」 「いつごろから?」 「お子様の時あたりからでしょうか・・・気がついた時にはすでにお持ちだったそうです」 黒魔術かなんかのアイテムかね。 「3歳位にはすでにお持ちで、神さまから貰ったとかそんな事いってたそうです」 またあぶねーことを・・・ 「それ多分、星じゃなくてヒトデですよ」とイルファが言う。 ・・・・・・・多分違う。 【場所:G−7】 【時間:2日目午前11時5分】 セリオ 【持ち物:なし】【状態:……】 来栖川綾香 【持ち物:各種重火器、こんなこともあろうかとバッグ(容量減り) サリン、プラリドキシムヨウ化メチル、炭素菌、ペニシリン系解毒剤、毒ガス用マスク 都合のいい支給品、狐(首だけ)、蝙蝠の羽、 霊が入った水晶玉とそうでなさそう水晶玉たくさん。区別はつかない 『EVER YOURS』と書かれた星型の銀?のペンダント】 【状態: 相反?何それ?】 イルファ【状態:おきる矛盾は強引にこじつけてくのがDルートですよね♪】 - BACK