もっと恋しよう




住井護と春原陽平の愛の交歓は終わる気配を見せずに続いている。
何だかんだでもう強制力は解かれているはずなのだが、この二人は
そういう星の下に生まれついたのかもしれない。

「うぅん……なんだか運命のいたずらを感じるぞ……ぬふぅ」
「ひぃぃっ! そんな不思議な運命の巡り合わせは心から否定したいッ!(;゚皿゚)」


二人が愛の営みを行っている、そのすぐ近くの茂みに潜む少女がいた。
観月マナである。
マナは目を皿のようにして、二人の行為を間近で見つめ続けている。
時折メモを取るような仕草をしているあたり、研究熱心である。

「くっ……いくぞ……っ!」
「はぁ……っ、ひぃぃーーー……!!」

最後の一発が終わる。
同時に絶頂へと達した二人は、そのまま気を失ってしまったようだった。
かれこれ数時間もまぐわい続けていたのだから、いかに青い性欲の全盛期といえど
体力の限界などとうに越しているに違いなかった。

と、マナの手にした図鑑がひときわ強い光を帯びる。
浮き出てきた文字は、

『住井護(ONE)×春原陽平(CLANNAD)   ---   クラスB』

同時に、ちゃららちゃ、ちゃっちゃっちゃーーーー! と、奇妙な音が図鑑から響いた。


みづきまな はレベルがあがった!




【時間:午後11時すぎ】
【場所:F−7】

春原陽平
 【所持品:スタンガン、他支給品一式(ただし、ここまで来る間に水を少し消費)】
 【状態:気絶(ひぃぃ)】
住井護
 【所持品:コルトパイソン】
 【状態:気絶(アッー)】
観月マナ
【所持品:BL図鑑・ワルサー P38・支給品一式】
【状態:腐女子Lv2】
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