午後六時の死者の放送を、岡崎直幸はボーっと聞き流していた。 息子の名前は上がらなかった。安心した。 (・・・私は、朋也君のために何かできることがあるのだろうか) 支給されたのは腕にはめる鉄の装甲、それに何故かドス。 よく分からない組み合わせだった。 開始後にすぐ鎌石郵便局を目指し、そして隠れ続けた直幸はずっとここで時間を食いつぶしていくつもりだった。 しかし、こんな自分にももしできることがあるのなら。 直幸は、無言で鉄の鎧を装着した。 瞬間、みなぎるパワーと熱意・・・・・・・・・・そして、愛。 「朋也君は私が守る!」 叫んだ。大声で、叫んだ。 「朋也君は私の姫だもん!!」 岡崎直幸、再出発。 岡崎直幸 【時間:1日目午後6時頃】 【場所:C−4(鎌石郵便局)】 【所持品:鉄拳、ドス、支給品一式】 【状態:朋也君を守る】 - BACK