祝・吉○家牛丼復活キャンペーン




舞一行の、牛丼を食べるペースは、極端に落ちていた。
「もう駄目だ・・・」
住井護は、牛丼を5杯食べきった時点で、人体の限界を感じていた。
どう足掻いても、これ以上は食べれない。

「……………」
吉岡チエは既に、爆睡状態だ。

「・・・・・・・げっぷ・・・。」
牛丼7杯を屠った魔人・川澄舞もとうとう限界の時を迎えていた。
既に、舞の水も尽きている。これ以上食べるのは普通に考えて不可能である。


「川澄さん・・・、まだ食べる気なのか・・・?」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
これ以上は、食べれる訳がない。大食い選手権以上の荒行である。
しかし、このままでは牛丼の鮮度が落ちてしまう。
場に、重い沈黙が訪れる。
そんな時である。


「ぎ・・・、牛丼・・・・。」
そんな台詞と共に現れたのは、鬼。食欲の鬼と化した、耕一である。
「牛丼だね・・・。」
続いて志保も現れた。
二人とも、よほど腹が減っているのであろう。
こんなゲームに参加しているにも関わらず、視線は舞達を捉えていない。
彼らの視線は牛丼、ただその一点のみに集中していた。


「・・・食べる?」
全く警戒せずに、牛丼の容器が入ったバッグを耕一達に差し出す舞。
住井も新たな来訪者に全く気を取られる事無く、寝転がっていた。
っていうかこんな食欲丸出しの殺戮者なんている訳ないしね。


「くれるのか!?サンキュー!!」
「え、マジ!?ありがとう!」
それだけ言い、待ってましたと言わんばかりに牛丼を貪る耕一と志保。
恐ろしい勢いで、容器の中の牛丼が減っていく。

「・・・・最後の力を振り絞る。」
「俺も、人間の限界に挑戦してみたくなったぜ。」
再び立ち上がる戦士が二人。

最強を誇った牛丼の群れも、とうとう最期の時を迎えようとしていた・・・・。




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【場所:G−04】
 【時間:1日目午後4時00分】
 【状況:牛丼攻略中】
 【牛丼:残り6杯(現在食べている分含む)】

住井護
 【状態:満腹度100%】
 【所持品:投げナイフ(残り4本)、ほか支給品一式】

 吉岡チエ
 【状態:爆睡】
 【所持品:日本刀、ほか支給品一式(ただし水・残り3分の1)】

 川澄舞
 【状態:満腹度100%】
 【所持品:牛丼以外の支給品一式(ただし水・残り半分ほど)】

 長岡志保
 【持ち物:新聞紙、支給品一式】
 【状態:疲労、限界空腹、足に軽いかすり傷】

 柏木耕一
 【持ち物:日本刀、大きなハンマー、支給品一式】
 【状態:疲労、限界空腹】
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