イケてない二人




「よう、気分はどうだ?」
「……最悪だな」
「俺は仲間が増えて最高だけどな」
高槻がいまだ宙吊りのままケケケと笑う。
同じように隣にぶら下がっている国崎往人はチッと舌打ちをすると恨めしそうに呟いた。
「……なんなんだこれは?」
「変なチビガキがいるんだけどよ、今はどっかいっちまったがそこら中にトラップを仕掛けて回ってるみてぇでな」
後は想像出来るだろ、と続いた高槻の言葉に往人は深く溜め息をつきながら辺りを見渡す。
往人の真下には、背負ってきた青年月島がの姿があった。
勢い良く背中から落ちていたようだが特に怪我はなさそうだ。
「あの兄ちゃんは何だ?」
往人の視線に気付くと高槻は言う。
「気絶してたから連れて来た。言っとくがやったのは俺じゃないぞ」
「お前今の状況わかってるのか?ほっときゃいいじゃねぇか、お人よしにもほどがあるぞ」
「……耳が痛いくらい言われ慣れてるさ」
ムスッと返す往人の言葉に高槻は下卑た笑いを上げた。

「ぴこっ?」
気付けば今までどこにいたのか、ピコ(仮)が往人をじっと見つめている。
「ポテト、お前も来てたのか」
「あぁ?その畜生のこと知ってるのか?」
「いや知り合いのペット何だが……」
高槻は安堵の溜め息を漏らしながら、これで厄介払いが出来るとほくそえんでいた。
「ぴこぴこ後をついてきて五月蝿くてしょうがねーんだ、引き取ってくれ」
「……まぁ無事に降りれたらな」
「……ちげぇねぇ」




国崎往人
 【所持品:なし】
 【状態:宙吊り】
高槻
 【所持品:なし】
 【状態:宙吊り】
月島拓也
 【所持品:なし】
 【状態:気絶中】

 【場所:F-7西】
 【時間:一日目17:45頃】
 【備考:往人の所持品と高槻の所持品は木の根元に散在、詳細は下記に。
     トレカフ TT30の弾倉(×2)ラーメンセット(レトルト)化粧品ポーチ 支給品一式(×4=往人と名雪と拓也と高槻のバッグ)】
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