藤田浩之達が立ち去った後も柳川祐也は暫くの間、泣いていた。 自分の油断で、楓を死なせてしまった。 柳川は、自責の念に苛まれていた・・・・。 柳川は、ゲームに参加する以前は内なる鬼に支配され非情な殺人者と化していた。 しかし能力が制限されている今は鬼の力だけでなく、意思すらも抑制され、 元の警察官としての性格を有している彼に戻っていたのであった。 ――尤も、本人にその自覚は今の今まで無かったが。 そうして30分程泣いた後、柳川は再び立ち上がった。 ――このゲームの主催者が許せない。必ず殺してやる。 それに、このゲームに乗ってしまった、愚かな者達も見過ごすわけにはいかない。 ゲームに乗らない者達を救い、ゲームに加担する者は容赦無く殺す。 「それが、警察官としての俺の役目だ。」 強い決意の籠もった声で呟き、最後に柏木楓の死体を一瞥した後、 柳川祐也は楓のコルト・ディテクティブスペシャルを手に、駆け出した。 この哀しい殺人ゲームを止める為に。 ―――警察官としての正義を貫く為に。 柳川祐也 【所持品@:出刃包丁/ハンガー/楓の武器であるコルト・ディテクティブスペシャル(弾数10内装弾4)】 【所持品A自分と楓の支給品一式】 【状況:正常。ゲームを止めようとしている】 - BACK