無題




【午後1時半】【場所:B-05】

鎌石村のとある一軒家。突如「由真はおらんかぁ!!」と声がした。

とっさにささらとレミィ・真琴は身を隠す。玄関に長瀬源蔵(072)が立っていた。

 仕方なく彼は玄関から家の庭に回る。すると人影と日本刀の影が確認できた。
 待ち伏せしていると判断した彼は台所まで周る。

 「あう・・・何しているのかな?」と真琴がいぶかしげに言う。
 「判らないネ」
 「何か探しているようね・・・裏には・・・台所・・・ちょっとまって!まさかプロパンガス!」

 そう。その庭に設置されていたプロパンガスに彼は所持品の手榴弾を投げつける影が窓から見えた。
 ささらとレミィは即テーブルを蹴倒してその影に伏せ隠れた。
 そして直後。家が轟音を立てて爆発した。

こげたテーブルからささらが様子を見てみると、
家の中は壁も壊れて庭まで風通しがよくなり、先ほどまで生きていた沢渡真琴だったものと
何故か爆発を受けても大丈夫だったほしのゆめみだけが転がっていた。
「・・・なんでしょうか・・・これは・・・」 ゆめみもまっ黒になっていた。だが体は無事らしい。

 煙を立てて家が半壊した家を後ろに見て、彼は小さく言った。
「誰かいたようだが、これでとりあえずは中の人間は怪我してるじゃろ。
 こういう狭い家の中で下手に近づくのは危険じゃからの。」

こういい残して去っていく。彼の名はダニエル。由真を探すちょっぴりダンディーな漢である。




 【長瀬源蔵(072)】【所持品:防弾チョッキ・手榴弾(0/0)・支給品一式】
 【状態:健康。いたって元気】

 【沢渡真琴】 プロパンガスと手榴弾の爆発により即死。

 【久寿川ささら】【所持品:スイッチ(どんなスイッチかは謎。充電器は付属していない)、ほか支給品一式】
 【状態:健康。爆発はなんとか避けたが心身喪失】

 【宮内レミィ】
 【所持品:支給品一式、日本刀(吉岡チエのものとは長さ、形状が少し異なる )】
【状態:健康。心身喪失】
 【ほしのゆめみ】 【所持品:なし】 【状態:呆然】
 【その他:一応レミィの支給品。けっこう頑丈に出来ているのかもしれない】
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