無題







春原 「呼ばれて飛び出て」
るーこ「はいじゃんぷっ」
春原 「……ハイジャンプ?」
るーこ「はいじゃんぷだ、うーへい(ぴょーん ぴょーん)」
春原 「そ、そうなの……?(ぴょーん ぴょーん)」
るーこ「クリスマスだぞ。めでたいな、うーへい(ぴょーん ぴょーん)」
春原 「そ、そうだね、るーこ……そろそろ自己紹介を始めてもいいかな……(ぴょーん ぴょーん)」
るーこ「うむ。許可する」
春原 「それでは改めて。僕達は!」
るーこ「噂の刑事!」
春原 「陽平と!」
るーこ「るーこだ!」

春原 「……」

春原 「違うよ、るーこ……そこは『カップル』にして、『噂の刑事でしょ』って突っ込んで貰うところなんだから」
るーこ「どちらにしても、センスがぷーぷーのぷーなうーへいのネタでは場は盛り上がらないのだ」
春原 「ちょっとるーこ。根本的な所を否定されてしまうと、さすがの僕もつらいんだけど」
るーこ「よし。それじゃあB−4も、クリスマススペシャルを始めるぞ」
春原 「ねぇ、るーこ。僕、寒い」
るーこ「数年間出番のないるーが自分推しをできる機会は少ないからな。この場を活用させてもらうぞ」
春原 「心が寒いよ、るーこ……」

るーこ「それで、クリスマススペシャルとは何をするのだ」
春原 「ルートの現生存者の解説だって」
るーこ「ふむ。我々の所属するB−4ルートは……」
春原 「……」
るーこ「うーへい。何だ、これは」
春原 「僕達の所属する、B−4ルートの生存者一覧だよ」
るーこ「……キリがないぞ、うへーい」
春原 「そうだね、キリないね。うへーいになっちゃってるもんね、るーこかなり動揺してるね」
るーこ「よし。帰ろう、うーへい」
春原 「ちょっと、待って! ちょっと待ってるーこ!!!」
るーこ「るーは不毛なことは嫌いだ。うーへい、世の中にはできることとできないことがある」
春原 「全くもって!! でもさ、るーこ。今日は出番のない僕達が、自分アピールしに来たんだろう?」
るーこ「む」
春原 「今しかないって。仮にもし、来年一発目の話が僕達の話だったとしても、僕達が生存していることを知っている人が一体何人いると思う?」
るーこ「二人」
春原 「こら! こらだぞ、るーこ!!」
るーこ「いや、うーへいが言いたいことは分かっている」
春原 「ほ、本当に?」
るーこ「次にるー達が出てきた時、るー達の現状が分からないと見ている人もぱっぱらぱーになってしまうからな」
春原 「んんっ?! 確かにそれは、そうだけど」
るーこ「よし。うーへい。るー達は、今固まっている人間達がどうしているかのお浚いをしよう」
春原 「おお、グループ間か。それはいいね! ここに来てまともな提案をしてもらえたのは、かなり嬉しいよ」
るーこ「るーはできる子だからな」
春原 「偉い偉い、それでは行ってみよー」

るーこ「まずはるー達を追うぞ」
春原 「僕達は平瀬村の民家で休んだまま。放送聞いてません! 放送まで辿り着いてないよ、ちょっと!!」
るーこ「うーへいはまだいい。るーの止まりっぷりったらやばいぞ」
春原 「北川っていう秋子さんの知り合いが出てっちゃったので、今ここにいるのは……」
るーこ「うーあき、うーなゆ。それに」
春原 「秋子さんに、娘さんの名雪さんな。あと、上月の澪ちゃんだ」
るーこ「ふむ。そんな感じだ」
春原 「割烹着なんて萌えアイテムを譲り受けちゃった僕、いやはやそんなひとつウエノ男にるーこもメロメロに間違いないさ」

るーこ「るー達の近くにも、ちょこまかと人はいるみたいだ」
春原 「岡崎ん所も揉めてるのか? まさかの優勝狙いな風子ちゃんが飛び出しちまったらしい」
るーこ「今はその子を追おうとしてるのか?」
春原 「そうみたいだね。岡崎とみちるちゃんっていう小さい子はともかく、この十波由真って子には注意した方がいいかもしれない」
るーこ「いつ手をひっくり返すか分からないな」
春原 「うーん、僕達も身内に殺されるのは溜まったもんじゃないからね。気をつけよう」

春原 「で。まだ誰かいるみたいだね」
るーこ「おい。ここの家も飛び出されてで人が減ってでの展開だぞ、うーへい。どうなっている」
春原 「そういうつっこみは止めようよ、僕達自分で自分の首を締める羽目になるかもしれないから……」
るーこ「む?」
春原 「僕達は、放送を聞いていない。彼らは放送を聞いている。その差だってこと」
るーこ「む……」
春原 「ここでは神尾晴子っていう綺麗なスーツのお姉さんが、何か怒って出て行ったらしいよ」
るーこ「感情的になり、その場のノリで行動するのは危険だ」
春原 「そうだね。ズガンされないように、僕達も精一杯応援しよう」
るーこ「残っている二人も陰湿だな」
春原 「そう言ってくれるなよ、放送聞いてんだからさ……雛山理緒ちゃん、橘敬介さん! めげずに頑張ってくれよ!!」
るーこ「るーも応援するぞ。一応な」




るーこ「しまった、うーへい。時間だ」
春原 「どうしたの?」
るーこ「実は、るーはこの後デートの約束を取り付けていたのだ。そろそろ失礼する」
春原 「ちょ、めちゃくちゃ中途半端なんですけど……って、え? デート??」
るーこ「そうだ。せっかくのクリスマスだからな」
春原 「そっか、まぁクリスマスだから仕方ないね。いやぁ、それにしても僕、いつの間にそんな器用なことしてたんだろ」
るーこ「? うーへいとじゃないぞ」
春原 「は?」
るーこ「るーは、うーへいに誘われた覚えなどない。こちらから誘う義理もまだない」
春原 「え……え、えぇ?」
るーこ「うーへい。これは肝に命じていて欲しいが、B−4のるーとうーへいの関係はまだそこまで深くない。
    どちらかと言うと、うーへいの片思いって印象の方が強いかもしれないぐらいだ」
春原 「何それ」
るーこ「安心するのはまだ早過ぎるってことだ。るーのハートを見事げっちゅしてみろ、うーへい。ではな」
春原 「ちょ、ま……」


チャットを退室(12/25-17:10:00)
るーこはどこかへ行ってしまったようです


春原 「え。何それ。何これ……何だ、これっ!
    何なんだ、こ、れ、はーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」




春原陽平
【所持品:こっそり用意していたるーこへのクリスマスプレゼント】
【状態:リア充氏ね!】

ルーコ・マリア・ミソラ
【所持品:スイーツ(笑)脳】
【状態:♪】
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