Beyond the Bounds







 リサ=ヴィクセンの目の前では一人の男が横たわっている。
 手首を失くし、体中を打ち抜かれ、眼鏡はその衝撃で壊れている。
 先ほどの戦闘の煽りもあったのだろう、スーツは爆風の余波を受け、見るも無残に汚れていた。

 けれども、それはみじめなようには思えなかった。
 ほっとしたように全身の力を抜き、安心しきった表情で瞳を閉じている緒方英二の姿を見れば、そうとしか思えなかった。
 愚直に過ぎた。大人でありすぎたのだ。
 年長であるがゆえに責務を果たそうと欲し、私情を置き去りにして彼岸の向こうへ旅立ってしまった。

 それでも、生きていて欲しかったのに。
 切なる願いが胸の底から押し上げ、涙の形になって流れ落ちる。
 ひどく情けないと思ったが誰も見てはいないし、見られたところで雨が誤魔化してくれる。

 ――だが。

 このままでいいのか。自分もまた大人としての責務に縛られ、気持ちを押し殺したままにしておくのか。
 辛いことや苦しいこと。それを我慢したままで、溜め込んでしまっていいのだろうか。
 英二は考える暇も悩む暇もなく、やれることをやって死ぬしかなかった。
 結局気付いたのは最後の最後でしかなく……

「夢が、あったのよ」

 涙を拭った。雨に紛れさせ、誤魔化すことなく、体から溢れる温かさの欠片を受け止めた。
 みっともなかった。代わりに自分はまだ人間なのだとも思った。

「栞と、英二と、私で一緒に過ごしてみるって、そんな夢物語」

 夢物語と言ったのは、叶うはずがないと考えていたからではなかった。
 ずっと一緒にいられるわけはない。リサは仕事柄そういうわけにはいかないし、英二と栞にはそれぞれ親だっている。
 精々数日かそこら。それでもいい、互いに笑い合って共有する時間を過ごしたかったのだ。
 今まではそんな想像をすることさえ怖く、自分にそれだけの価値があるのかとも疑問に感じていた。

 しかし実はそうではなく、奥底からこうなって欲しいと願っていた。
 本当はずっと寂しく、ずっと孤独に震え、ずっと希望を見出そうともしなかった。
 手に入れられるとは思わず、ただ失っていくだけなのだと思い込んでいた。

 そうじゃない。考えて、考えて、考え抜いて、時には躊躇って、でも最後には勇気を出して行動が出来るのならば。
 きっと、手に入れることが出来たはずなのに。
 私はまた青い鳥を逃がしてしまったのだ。

「……家族がいなくて、ひとりなのが耐えられなかった。
 でも大人になってしまって、意地ばかりが凝り固まって、言いたいことも言えなくなった。
 そんな丈夫な人間でもないくせに、ね」

 ひとりは寂しい。そんな当たり前のことさえ口に出せなくなった大人。
 悲しみに暮れているのは敗北だと断じ、復讐に縋って目を逸らすことしか出来ず、どうしようもなく無力になってしまった大人。
 それが自分だ。
 もっとやりたいことがあった。もっと普通の、当たり前の生活がしたかった。
 もし、もっと昔に気付いていれば……

「マリアって言うの。……私の、本当の名前」

 愛称はマーシャよ、と微笑しながら付け加える。殆ど誰にも明かさなかった名前を口にしてみたが、思ったほどの開放感はなかった。
 それほどの意味を持ち得ないということなのだろう。当然のことを、当然のように行っただけだ。

 特別でも何でもない。やはり恐れていただけだった。交わりを作り、関係を持つのが怖かった。
 臆病に過ぎただけで、名前をひた隠しにしていたことにどんな理由もない。
 或いはそれが分かっただけでも上等なのかもしれなかった。

「Спасибо」

 ありがとう。そしておやすみなさい。それらの意味を含んだ母国の言葉を最後に、マーシャはリサに戻った。
 やはり自分は大人でしかいられない。少女の心に戻るにはいささか物事を知りすぎた。

 しかし、だからと言って捨て鉢になり生きることそのものを諦めたつもりはない。
 大人だからこそ守っていけるものがある。伝えるべきものがある。
 それがリサが見出した生きる価値で、生きていく意味だった。

 涙と共に己の弱さ一切を洗い流したリサの目は疲れきった女の目ではなく、鋭さを取り戻した猛獣の目だった。
 雌狐は誰よりも誇り高く、獰猛さを兼ね備えていた。

     *     *     *

 今にして思えば、なんとまあ恥ずかしいことを言ってしまったのだろうと、藤田浩之は思っていた。
 感情が昂ぶると直情怪行になるきらいでもあるのだろうか。

 好き好き大好きおまけにキス。しかもこのやりとりは二度目だ。
 おまけに今度は野外である。リサが戻ってきていたら……どうなっていたのであろうか。
 やんわりと微笑を浮かべ、あらあらうふふとでも言うか、それともふっと溜息のひとつでも零されるか。
 何にせよ見つからなくて良かったと思う。無論自分のやったこと自体は間違っていないと言える自信はある。
 それでも、まあ、TPOを弁えなければならないことというものはあるもので……

 ぐだぐだ考え込んでしまっている自分の姿を眺め、浩之はやめようと思った。
 堂々としていればいい。見つからなかったのでした、めでたしめでたしでいいではないか。

 それでいいんだと半ば強引に納得させ、浩之はぴったりと寄り添っている姫百合瑠璃の表情を窺う。
 同じことを考えていたのか唇を堅く結んでいたが、紅潮した頬は抑えきれない嬉しさのようなものがあった。
 ひょっとしたら自分もそうなのかもしれない。これが恋人というものか。
 やはり皆には見せられないと浩之は内心に固く誓うのであった。

「ん……?」

 視線に気付いたのか、瑠璃が上目遣いにこちらを見る。
 生きたいという気持ちと一緒にいたいという気持ちが瞳を通して伝えられる。
 己の中を占めていたはずの空虚がふっと消え、「おれ」が一瞬、「俺」に戻った気がした。

 命なんてどうでもいいと思っている部分。心の片隅に潜み、何をやっても無駄だと囁いてきた暗黒が霧散し、
 曇りきりの空を晴らしてくれるような、そんな感触があった。
 みさきを始めとして知人を失うたびに感じてきた未知の物質。
 それを抱えて暮らしていくしかないものだと思っていたものが、実はその気になれさえすればどうとでもなるのではないか。

 死者が急き立てたことによって生み出された思考ではなく、自分自身が考えて生み出した思考に浩之は驚きを覚えた。
 もしかすると、こうして自分で考えることこそ彼ら、或いは彼女らが望んでいたことではなかったか。
 しがらみに囚われず、やりたいことをやればいい。
 頑張ってという言葉は責任を取れという意味ではなく、望むように生きてみろという意味ではないのか。

 浮かんだ思考が弾け、浩之はガツンと頭を殴られたような気分になった。
 そういうことなのか? 思いながらも、まだ確信は持てなかった。

 しかし新しく生まれたその考えは、頑張れという言葉に合致するように思えたのだ。
 自分たちは孤独だ。孤独であるからこそ寄り集まろうとし、時として依存や執着しようともする。
 だがそんなものは甘えでしかなく、助け合うということにはならない。互いを食いつぶしていくことにしかならない。
 だから手を取り合いつつも守るべき自分は自分で何とかする。

 自分を守れるようになって、ほんの少しだけできた余裕で誰かに手を伸ばす。
 それが協力、協調という言葉の意味ではないのか。みさきたちは既にして分かっていたのではないのか。
 ただ、その結果があまりに大きすぎたというだけで……

 馬鹿だ。自分にも、死んでいった彼らにも対して浩之は言った。
 何故今まで気付かなかった。何故黙っていたままなんだ。今さら気付くなんてあんまりじゃないか。
 ぶつけようのない思い、感極まった思いが喉元に込み上げ、浩之はいてもたってもいられないような気持ちになった。

「……いつまでも、じっとしていられない」

 二人だけの環に納まったままではいけない。やり場のない感情は行動にして発散させるしかなかった。
 ちくしょう、こんなのってないだろう。
 悔しさ、感謝、或いは喜び、或いは憤懣。ありとあらゆる感情がない交ぜになり、無性に行動を起こしたくなったのだ。
 不思議と悲しくはなかった。こんなところで燻っていてはいけないという使命感のようなものだけが突き上げてきた。
 それは瑠璃も一緒でなくてはならなかった。

「行こう。確か表には車があったはずだ。使えるかどうか調べるんだ」
「浩之……?」
「とにかく行動しないと、何も始まらない。……生きるって、そういうことじゃないかって思うんだ」

 既に十分、自分たちは守れている。ならば手を伸ばさなければならない。
 二人だけ孤独でいるわけにはいかないのだ。
 瑠璃も表情を真剣なものに変えて、浩之の言葉を受け取った。
 浩之が行くからというわけではなく、生きるという言葉の意味をもう一度噛み砕いて自分なりに理解したようだった。

「うん。でも二人で行く必要はないと思う。少し、周りに何かないか探してみる。……宮沢有紀寧の動向も気になるところやし」
「大丈夫か?」

 瑠璃は頷いた。「もう、大丈夫」という言葉がやけに頼もしく思えた。
 そうか、と微笑を返して、浩之はデイパックを持ち先行していく。
 瑠璃もその後に続く気配があった。
 玄関をくぐった先では、雨が止んでいた。

     *     *     *

 ああは言ってはみたものの、喪失の痛みは依然として与え続けられている。
 体からぽっかりと抜け落ちた感触。記憶の中にしか声を思い出せない不確かさが余計に空しさを駆り立てる。

 忘れるわけにもいかず、後を追うこともできず、苦しみだけを抱えてのた打ち回っていることしか出来ないのだと思っていた。
 それを慰めるために無意識のうちに浩之を利用しようとしていた現実。
 どうしようもないやるせなさと忌々しさが瑠璃の中に渦巻いていた。

 甘えきっている。珊瑚に縋り、イルファに縋り、今もこうして浩之に縋ろうとしていた。
 何かにしがみついていなければ自らの存在意義さえ見出せない愚かな女。
 だからいてはいけない、と思うのではなく、だから変わらなければならないと思った。

 変わりたいと願っていたにも関わらず、時間も猶予もなく、
 やるだけのことをやって死ぬしかなかった珊瑚の姿が痛烈な衝撃となって思い起こされる。
 二人は変わらなければならなかったのだ。姉妹という間柄の中だけを取り巻く環を壊し、手を伸ばさなければならなかった。
 怖いから閉じこもっているのではなく、怖いからこそ覚悟を持って踏み出していかなければならない。

 無論脅威と遭遇することはあるだろう。手を下さなければならないときだってあるかもしれない。
 だが二人だけの環では二人以外をどうすることも出来はしない。
 根拠のない平和を信じ、嫌なものを見ないようにして誤魔化すことに何の意味があるというのか。

 躊躇ってもいい、逆に自分たちが失われてしまうと恐れてもいい。
 だからこそ脅威と対峙する意味を理解し、本当に守るべきものを見据えていくことが出来るのではないか。
 珊瑚はそれが出来なくなってしまった。向坂環を見殺しにした自分たちに、ツケを支払ってまでゼロに引き戻してくれた。

 最期に薄く笑ったのはそういうことではなかったか。
 思い出した。珊瑚はあのとき口を開いていたのだ。

『やり直しやね』

 あの時は理解できず、恐怖と絶望に呑まれて底に沈んでいた言葉の意味が今さらながらに浮かび上がり、瑠璃は強烈な悔悟を覚えた。

 なぜ、忘れていた。

 すぐに思い出しさえしていれば浩之に依存することはなかった。
 珊瑚があれだけしてくれたにも関わらず、自分はもう一度ツケを抱えてしまったのだ。
 それが姫百合瑠璃の愚かさというのなら、そうなのだろう。
 あまりにも不甲斐なさ過ぎる。あまりにもみじめだ。

 だがこういう考え方もある。自分が支払い損ねたツケを返す機会が巡ってきたとも考えることができる。
 たとえどれだけの時間がかかろうとも、今度は自分の力でそれが行える。
 珊瑚に甘えず、イルファに甘えず、一人の人間として借りを返すことができる。

 今度は恐れない。
 手を自分から伸ばすのだ。
 それがやり直しという言葉の中身なのだから。

 湧き上がる思いを体に染み込ませ、瑠璃は上がった雨の中を歩き続けた。
 宮沢有紀寧は完全に逃げてしまったのか。
 リサの知人を死に追いやり、一人で生き残ることを企んでいる人間。
 絶対に許してはならない人間がいまも同じ場所にいる。

 家を出る直前浩之が貸してくれたクルツを握り締める。
 命の重みを吸った銃。この重さに負けるまいと思いながら歩を進めていくと、道端の木の陰に誰かが転がっているのが見えた。
 奇しくもその人物の服装は、探し求めている宮沢有紀寧のものと同一のものだった。
 死んでいるのか……? いてもたってもいられず、瑠璃は一直線にそこへと走り寄っていった。

「ちょ、ちょっと、大丈夫なん……?」

 近づいてみて、更にぎょっとする。
 木にもたれかかるようにして倒れていた女は左目が完全に潰れていて、
 見るだけで吐き気を催しそうなくらいにひどい有様だった。

 それだけではない、服は汚れきっていて、破けた部分には血が滲んでおり、
 元は綺麗で傷ひとつなかったのだろう足も裂傷が多く見られた。
 長く整えられた髪、端正な唇、清潔な爪などから見るに元来は美人でもおかしくない容姿であっただろうに、
 今の彼女は一見して死んでいるように見えた。それくらいひどい傷だった。

 女の周囲には持ち物だったのだろう、様々な荷物が点在していた。
 一人では到底ここまで持ってこられなさそうな量であるうえ、この有様だ。
 力尽きてしまったのかもしれない。一体誰がこんなひどいことを、と思ったとき、呻き声が上がった。

「うう……」
「生きてる! あんた、しっかりしてや!」

 苦悶の声を上げ、身じろぎする彼女は相当弱っていると瑠璃に認識させるには十分だった。
 誰かを呼んでこなければならない。リサと浩之の姿を浮かべた瑠璃は呼んでこようと立ち上がりかけた。

「瑠璃……? こんなところで何を?」

 噂をすればなんとやら。戻ってきていたのだろう、リサの声が後ろからかかった。
 偶然に感謝しつつ、瑠璃は現在の状況を話した。

「……それは良くないわね。一旦この子をどこかに運ばないと。ここじゃ何も出来ない」
「荷物はどうするんです?」
「置いてくしかないでしょう? 後で回収すればいいし、命が優先よ」

 瑠璃は頷いた。その通りだ。宮沢有紀寧がこの荷物を見つけたら、という思いはないではなかったが、
 それよりも絶対に優先すべきものが目の前にある。苦しげに呻いている女の顔を見れば尚更だった。

「担架がないからちょっと危ないけど……他にどうしようもない。一気に運ぶわよ」

 言うが早いか、リサは一気に体を担ぎ上げて走り出した。
 どこにあんな体力が、と驚き半分呆れ半分で瑠璃はその後に続くのだった。

     *     *     *

「なんか、都合よくものが揃ってたわね……」

 眠ったままの少女に毛布を被せ、リサはひとつ息をつく。ちなみに毛布の下はほぼ全裸である。
 正確には上半身ほぼ裸なのだが。制服は窓の近くにあるハンガーにかけてある。
 戻ってきた浩之は瑠璃共々荷物の回収に行かせた。

 見た目は酷いものだったが、怪我自体はそこまでのものではなく、リサの治療でもどうにかなるレベルだった。
 しかも救急箱に麻酔つきである。これでメスでもあれば完璧だっただろう。
 そういえば自分もあちこち擦りむいていたことを今さらのように思い出して、リサは苦笑を浮かべた。

 手近にあったタオルで汚れた部分を拭き取り、消毒してからガーゼや絆創膏を貼り付けていく。
 自身を治療しながら、リサはどうしてあんな怪我をしていて、あの大量の荷物を引っ張ってきていたのかと考えを巡らせる。

 戦闘になっていたのは間違いない。だとするなら相手は宮沢有紀寧である可能性も高いが、
 彼女ならばなるべく傷つけず手駒に引き込もうとするに違いない。
 直接相対したことはなかったが、柳川に仕組んだ手口から見て可能性は高かった。

 ならばまだこの島には殺戮を望む者がいるということだろうか。
 あれだけ犠牲を払ったにも関わらず、参加者同士の戦いはまだ終結していないということなのか。
 早いところ、脱出に向けて動きたいところなのに……

 暗澹たる気持ちになりかけ、だがそれは仮定の上での話に過ぎないと断じる。
 真実はこの少女が目覚めて、話を聞いてみなければ分からない。
 どうも物事を悪い方向に見る癖は健在であるらしいという結論に辿り着く。

 相変わらずだと思うが、それでいい。問題なのはそうした想定を踏まえ、対策を立てることだ。
 それを行うのが軍人の仕事であり、大人の仕事だ。

 最悪の事態を考え、リサはM4カービンを手元に手繰り寄せた。
 栞の遺品。最後まで節を通し、彼女が生き抜こうとした証。
 銃把を握るだけで栞とのやりとり、俄仕込みの訓練の様子が克明に描き出される。

 無駄にはしなかった。ひとつひとつを糧にして栞は這い上がろうとしていた。
 終わらせるために。この島から悲鳴を無くし、ひとりでも生きて帰れるように、少女は手を伸ばして銃を取ったのだ。
 それは誰かを憎んでのことではない。恐怖に駆られてのことでもない。
 痛みを知り、弱くてもやれることはあると覚悟して力を掴んだのだ。

 本当の意味での『守る』とはそういうことなのだろう。
 故にリサもそれに従おうと思った。
 狭い考えに身を押し込めず、人間としてやれることをやろう。

 リサは椅子に腰を落として、二人が帰ってくるのを待つことにした。
 とりあえず今できることは、それだった。




【時間:2日目午後23時30分頃】
【場所:I-6】

リサ=ヴィクセン
【所持品:M4カービン(残弾15/30、予備マガジン×3)、鉄芯入りウッドトンファー、ワルサーP5(2/8)、コルト・ディテクティブスペシャル(0/6)、支給品一式】
【所持品2:ベネリM3(0/7)、100円ライター、参加者の写真つきデータファイル(内容は名前と顔写真のみ)、フラッシュメモリ(パスワード解除)、支給品一式(食料と水三日分。佐祐理のものを足した)、救急箱、二連式デリンジャー(残弾1発)、吹き矢セット(青×4:麻酔薬、黄×3:効能不明)】
【所持品3:何種類かの薬、ベレッタM92(10/15)・予備弾倉(15発)・煙草・支給品一式】
【状態:宗一の言葉に従い分校跡に移動…したいけど待つ。どこまでも進み、どこまでも戦う。全身に爪傷(手当て済み)】

姫百合瑠璃
【所持品:MP5K(18/30、予備マガジン×8)、デイパック、水、食料、レーダー、携帯型レーザー式誘導装置 弾数2、包丁、救急箱、診療所のメモ、支給品一式、缶詰など】
【状態:浩之と絶対に離れない。浩之とずっと生きる。珊瑚の血が服に付着している】
【備考:HDD内にはワームと説明書(txt)、選択して情報を送れるプログラムがある】

藤田浩之
【所持品:珊瑚メモ、包丁、レミントン(M700)装弾数(3/5)・予備弾丸(7/15)、HDD、工具箱】
【所持品2:フライパン、懐中電灯、ロウソク×4、イボつき軍手、折りたたみ傘、鋸、支給品一式】
【状態:絶望、でも進む。瑠璃とずっと生きる。守腹部に打撲(手当て済み)】

一ノ瀬ことみ
【持ち物:H&K PSG−1(残り0発。6倍スコープ付き)、暗殺用十徳ナイフ、支給品一式(ことみのメモ付き地図入り)、100円ライター、懐中電灯、ポリタンクの中に入った灯油】
【持ち物2:要塞開錠用IDカード、武器庫用鍵、要塞見取り図、フラッシュメモリ】
【持ち物3:ベアークロー、支給品一式、治療用の道具一式(保健室でいくらか補給)、乾パン、カロリーメイト数個、カメラ付き携帯電話(バッテリー十分、全施設の番号登録済み)】
【持ち物4:コルト・パイソン(6/6)、予備弾×13、包帯、消毒液、スイッチ(0/6)、ノートパソコン、風邪薬、胃腸薬、支給品一式】
【状態:左目を失明。左半身に怪我(簡易治療済み)。麻酔により睡眠中】
【目的:爆弾の材料を探す。生きて帰って医者になる。聖同様、絶対に人は殺さない】

【その他:上記のことみの荷物はH-7付近。二人乗り用の自転車は工場の近く。ゴルフクラブ、日本酒(空)は放置。】
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