Nos appetimus responsum unicas quod absolutas.







 
 
 
ここから先のすべては蛇足である。


物語は既に完結している。
世界は救われ、人々は日常へと帰った。

この先に得られるものは何もない。
そこにあるのは取るに足らない答え合わせと、愚にもつかない辻褄合わせ。
描かれるのは一人の敗者と一つの祝福。

繰り返して警告する。
ここから先のすべては、蛇足である。




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葉鍵ロワイアル3

ルートD-5/終章


 「生」







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そこには花が咲いている。


「神さま、しんじゃったね」
「そうだね」


儚げに天を仰ぐ、白い、白い花。


「もう、くりかえせないね」
「別に構わないさ」


見渡す限りの一面に咲き誇る花の仰ぐ天に、光はない。


「いいの?」
「ここは僕たちが生まれるに価しなかった。結局それだけのことさ」


闇夜に日輪はなく、


「……そう」
「それとも、もう一度始めてみたかった?」


星の瞬きすらもない。


「……さあ」
「なら、いいじゃない」


そこにはただ、


「……そうかもしれないね」
「最後の世界が終わるまで、どのくらいかかるかな」


赤い、赤い、瞳のような、


「……」
「ま、いいか。どうせいつかは終わるんだから」


月だけが、浮かんでいる。



 
【時間:すでに終わっている】
【場所:世界の終わりの花畑】

岡崎汐
【状態:――】

少年
【状態:――】
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