十一時四十三分(2)/今日が終わっても







『―――俺の声は届いているか』

返答の代わりに伝わってきたのは、息を呑む気配である。
雄弁な沈黙に、坂神蝉丸は言葉を続ける。

『青の世界を知り……そして今、長瀬源五郎と戦うすべての者に―――』

僅かに間を置いた、その瞳には炎が揺らめいている。
朱く燃え盛る焔ではない。
静かに、密やかに、しかし何かを成し遂げる者の目に必ず宿っている、それは青い炎だった。

『お前たちに―――共闘を申し入れる。その力、俺に貸してほしい』

告げた言葉が届くまで。
その瞬きをするよりも短い空隙が、重い。

「な……! 坂神、貴様……!?」

最初に反応を返したのは、音を伴った声。
蝉丸の間近に立つ男、光岡悟であった。

「何を考えている!? 奸賊を討ち果たすのに、連中の手など……!」
『……声に出すな、光岡。どうやらここはまだ青の世界の地続きだ、思えば伝わる』

これから先の話を長瀬に聞かれることもない、と付け加えて、蝉丸がちらりと辺りを見回す。
時は動き続けている。
声を聞かれることはなくとも、巨神像の苛烈を極める攻撃は続いていた。
聞こえる地響きと奔る閃光が狙うのは、蝉丸が考えを伝えようと語りかける面々である。
言葉を返そうにも、その余裕すらない者もいるだろう。
故に蝉丸は返答を待つことなく、また自身も正面に立つ大剣の巨神像の動向に気を配りつつ言葉を続ける。

『俺たちに残された時間は、あまりに短い。長瀬の告げた刻限―――正午零時まで、あと千秒を切っている。
 このままでは埒が明かんと、お前たちも感じているだろう。故に……』
『一つ、よろしいですか』

光岡に、また他の面々に言い聞かせるように説く蝉丸の言葉を遮ったのは、冷え冷えとした印象を与える声だった。

『……鹿沼葉子、か』
『はい。私の声もそちらに伝わっているようですね』
『何か、あるか』
『ええ。あなたの言う正午零時、というタイムリミットですが―――、……ッ、一旦下がります。
 カバーをお願いします、郁未さん』
『ちょ……って、勝手なんだから……ッ!』

焦るような声音。
葉子たちが対峙しているのは、蝉丸とは長瀬の本体を挟んでほぼ反対側。
南西、槍使いの巨像である。

『……失礼、続けますが』
『ああ』
『正午零時とは、太陽の南中時間を意味していたはずです。あなた方はこの神塚山頂に光学戰完成躰の陣を展開させ、
 陽光が最大となるその時に、この島を一気に殲滅しようとした』
『その通りだ』
『……』

悪びれもせずに応じた蝉丸の返答に、葉子が絶句する。
同時に聞こえた舌打ちは天沢郁未のものであっただろうか。

『……それは、置きましょう。ともあれ、光学戰完成躰はどうやらそこの怪物に呑まれて全滅の憂き目に遭った。
 ならば既に、南中の時間に意味などないのではありませんか』
『いや……そうとも、言い切れん』

葉子の疑念に答えた声は、蝉丸のものではない。

『光岡……?』

予想の外から発せられた言葉に眉根を寄せた蝉丸が、表情を険しくする。
眼前、大剣の巨神像が体勢を立て直し、その恐るべき破壊の鉄槌を天高く振り上げるのが目に入っていた。
立ち尽くす夕霧を抱えて駆け出した、蝉丸の心に響くのは光岡の言葉である。

『長瀬はこう言っていたはずだ。―――天よりの祝福が降りるまで、と。
 ならば、思い当たる節がある』

ちらりと見やれば、光岡もまた疾駆している。
その姿も振り下ろされる大剣に隠されてすぐに見えなくなった。
岩盤が抉られて飛び来る石礫を手の一刀で叩き落しながら、地響きに脚を取られぬよう、走る。

『我が國にはな、あるのだ。天空の彼方より夷狄を滅ぼさんとする、最後の徒花が』
『何……?』
『俺とて詳しくは知らされておらん。だが閣下は事に当たり、その確保を焦眉の急とされておられたはずだ。
 名を―――天照』
『アマテラス……』

駆ける蝉丸が、その名を聞く。
呟くような声は、誰のものであったか。

『天よりの祝福……か。畏れ多くも光明神の名を戴くとは……些か、寓意が過ぎる』

苦笑するように口の端を歪めた蝉丸が、それきり黙って眼前の大剣に集中する。
巨像の注意を引き、話に乗ってきた光岡の負担を減らそうという位置取りであった。
俄かに訪れた短くも重い沈黙を破ったのは、鹿沼葉子である。

『それは……先年、打ち上げに成功した衛星のことですか。しかし、あれは……』
『情報衛星、と発表されている。だが実態は、地上への攻撃を目的とした施設だという話だ』
『そのような夢物語を、本気で?』
『未だ完成には至らぬまま、試作段階で打ち上げたとも言われている。
 しかし長瀬の、あの自信……虚勢と片付けるのは難しかろう』
『……仮にそんなものが、実在したとして。あの怪物がそれを掌握していると?』
『天照には神機の技術が使われていると聞いている。……そして長瀬は、神機を取り込んだ。
 可能性は、十分にあるだろう』
『……神機?』

苦々しげな光岡の言葉に、葉子が疑問を差し挟む。

『貴様等も見ただろう。この島を蹂躙した、人型の兵器だ』
『……昨夜出た、白と黒のヤツか』

荒い呼吸の中で吐き捨てたのは天沢郁未である。

『そうだ。あれは我が國で造られたものではない。古い遺跡から発掘された、得体の知れぬ代物だ。
 だがその技術は我々の水準を遥かに凌駕していた。それを研究していたのが、犬飼俊伐と……』
『目の前の、あれというわけですか』

長瀬源五郎。
人の形を捨て、神を名乗る怪物と成り果てた男。

『……よく知っているな』
『あの世界では、私たちも色々と見せていただきましたから』
『え、そうだっけ?』
『……あなたも体験したでしょう、郁未さん』

呆れたような声は一瞬。

『で、それがあの怪物の切り札であったとしましょう。
 正午零時にそれが放たれるまでに、あれを討たねばならない。
 だからといって……それが、どうしたというんです?』

峻厳とすら感じられる、厳しい声。

『私たちはここまでも、あれと戦っている。共闘といったところで、結局はあれを倒すという
 その目的が変わらないのなら……このような無駄話をするだけ、時間の無駄でしょう』
『それは……』
『―――その先は、俺が話そう』

光岡の言葉を引き取ったのは蝉丸である。
入れ替わるように退いた、その夕霧を抱えた身を狙うように、有翼の女神像から白い光球が放たれる。
横合いから飛ぶその光球が、次の瞬間、光岡の一刀によって斬り飛ばされていた。
絶妙の呼吸である。

『……どれほど傷つけようと、奴にはあの奇術じみた修復機能がある。
 個々にあれと対したところで、時を無駄に費やすだけだ』
『なら……』
『お前たちも見ただろう。あの銀色の記憶を』

反論の声に被せるように、蝉丸が続ける。

『そして俺は聞いた。夕霧の……長瀬に囚われた同胞を求める、砧夕霧の声を』
『……』
『声は願いと、手段とを俺に伝えたのだ。長瀬から同胞を救い出す、唯一の道があると。
 それこそが、あの銀の湖―――否、八体の巨神像に護られた、長瀬源五郎本体の中心部。
 あれを築き上げているのは夕霧の同胞であった者達だ。辿りつければ……心を、通せる。
 長瀬を―――崩せる』

反応を待つように、一度言葉を切る。
返答は、ない。

『俺の……俺と夕霧の道を、切り開いてほしい。それが俺の求める、共闘だ』

請い願うような、声。
虚飾や欺瞞の一切を振り払う請願であると、確かに伝えるような震えを伴った、それは声だった。
しかし、

『……は!』

最初の反応は、嘲笑だった。
吹けば飛ぶような誠実を嘲り笑う、天沢郁未の声。

『黙って聞いてれば勝手なことをベラベラと……下らないんだよ、軍人。
 信用しろって? あたしらをこんなところに放り込んだ連中の手先を?
 背中から撃たれるのが目に見えてるってのに、共闘が聞いて呆れる!』
『……郁未さんの仰る通りですね。私達には貴方を信じる理由がない。
 そもそも私達に届いたのはイメージだけ、貴方の言う声など聞こえませんでした。
 鵜呑みにする方がどうかしているでしょう』

畳み掛けるような葉子に、蝉丸が何かを言い返そうとした瞬間である。

『……私にも、聞こえた』
「―――!?」

思いもよらぬ声であった。
低い、しかし若さの滲み出る少女らしき声。
知らず、蝉丸が絶句する。

『……もどりたい、と。そう言っていた』

口をついて飛び出しそうになった誰何をどうにか押し留める。
おかしい、と思考が急速に転回していく。
声が、蝉丸の心の声が届くのは、あの青一色の世界を知る者だけのはずだった。
少なくとも、蝉丸はそう願い、伝えた。
光岡悟がいる。天沢郁未と鹿沼葉子がいる。
そして水瀬名雪がいるはずで、今の声は、その誰とも違う。
おかしい。数が合わぬ。
ならば、今の声は、一体誰のものだ。
意識に、一瞬の空隙が生まれた。

「……ッ! 気を抜くな坂神! 上だ!」

光岡の声に弾かれるように見上げたときには、遅かった。
遅いと、分かった。
駆けるも退くも間に合わぬ。
豪断の刃は、それほどに近かった。
せめて夕霧だけはと、たとえそれが直撃して肉塊と化すのと至近に爆ぜる風圧で引き裂かれるのと、
それほどの違いでしかないと分かっていながら肩に乗せたそれを突き飛ばそうとした、その寸前。

『―――どうした、見せてくれるんだろう? この戦いの終わりを』

声と共に、雷鳴が轟いた。
同時、天を裂いたのは稲光ではない。
それは、空に墨を流したが如き黒の軌跡。
蒼穹を染めた一文字が撃つのは、蝉丸へと迫っていた大剣である。
耳を劈くような音が、爆ぜる。
黒の稲妻が、大剣に直撃していた。

『……ッ!!』

振り下ろされる巨大な城壁の如き刃を真横から撃った稲妻が、互いの軌道を捻じ曲げる。
大剣と稲妻と、その両方が文字通りの火花を散らして鬩ぎ合い、そして離れた。
即ち、天に昇る稲妻と、大地に落ちる白刃と。
落ちた刃が地を抉る。抉られたのはしかし、立ち尽くす蝉丸からは離れた岩盤である。
開いた距離を爆風と石礫とが駆け抜ける間に、蝉丸は抱えた夕霧ごと、その場から飛び退いていた。

「ちぃッ……貴様、新兵でもあるまいに! このまま下がるぞ!」

叫ぶように言い捨てて脇についた光岡と共に、山道を駆け下る。


***

 
「―――どうしたね、諸君。もう息切れとは、些か早すぎやしないかね?
 理解し給え。神の光を前にして、諸君に逃げ場などありはしないのだよ」

巨体が蠢き、醜悪な声を撒き散らす。
長瀬源五郎の哄笑が、山頂一帯を不気味に揺さぶっていた。


***


山頂全体を抱きかかえるように居座る巨躯の間合いから逃れ、じっとりと汗の浮かんだ掌を拭う蝉丸に、
乾いた笑いを含んだ声がかけられる。

『あまりつまらないことで狼狽えてくれるなよ、坂神蝉丸』
『水瀬……名雪か』

それは、黒雷の主である。
文字通りの間一髪で蝉丸を危地から救った女が、訥々と告げる。

『あの声は……私のよく知っている人さ。川澄舞……別段、敵じゃない』

川澄舞。
その名が確かに参加者名簿の中に存在し、死者として読み上げられてもいないことを、蝉丸は思い出す。しかし。
しかし、とそこで蝉丸の思考は再び止まる。
しかし青の世界に、あの黄金の麦畑にその姿は見えなかった。
ならば何故、声が届いた。
何故、夕霧の想いが、願いが届いた。

『ずっといたじゃないか。あの麦畑に、最初から。誰も気付かなかったようだけれど。
 ……ねえ、川澄、先輩?』

そんな蝉丸の心を読み取ったかのように、名雪の声が響く。
ねっとりとした言葉尻に底知れぬ悪意を滲ませたその問いかけに、返事はない。

『冷たいな、恋敵には。……まあ、川澄先輩が言うなら、夕霧の声とやらも本当なのだろうさ。
 その人には昔からおかしな力がある。この世ならぬ何かが聞こえたって不思議じゃない』
 
どこか蔑みを含んだような、薄暗い声音。
だが続いたのは、意外な一言であった。

『……で? お前たちの道を切り開くために、私は何をすればいい?
 指示を出せよ、坂神蝉丸。それがお前の本職だろう』
『……! 水瀬、貴様……』

共闘を呑むという、それは意思表示である。
気付いて何かを言うより早く、

『終わらせたいのさ。まだ……終わらないのなら、終わらせたいんだ』

どろりと呟いた名雪の、その声音のへばりつくような重さが、蝉丸の口を再び噤ませる。

『お前たちもそうじゃないのか、天沢郁未、鹿沼葉子』
『……!?』

話の推移を見守っていたらしき二人が、唐突に名を呼ばれて息を呑む。
やがて諦めたように溜息を吐いたのは、鹿沼葉子であった。

『……確かに、このまま正午まで手をこまねいている、というのも面白い話ではありません』
『葉子さん!?』
『しかし、あの怪物を倒した後にも戦いが続くというのであれば、共闘するといったところで
 私達が無駄に消耗するだけかもしれません。ならば、高みの見物を決め込むというのも……』
『そうして死ぬか。好きにするさ』
『……ッ!』

郁未が激昂しかけたところへ、

『だが……終わるぞ、この戦いは。あれを始末しさえすれば』

あっさりと、名雪が告げた。
終わる、と。
この戦いが終わると、そう告げられた言葉の意味を、それを聞いた者が咀嚼し、理解し、
そして驚愕するまでに、僅かな間が空いた。

『……っ!?』
『終わ、る……!?』

さしもの葉子も、半ば呆然とした声音で呟いている。

『そうだろう? 光岡……で間違いなかったかな。九品仏の腰巾着』
『な……貴様、どこまで……!?』

名を呼ばれた光岡が二の句を継げずにいるのを、名雪が追い立てる。

『どの道、これ以上隠すようなことでもないだろう。あれの始末を確認次第、
 九品仏が終幕を告げる……式次第はそんなところか』
『水瀬、貴様……、何故……!』
『分かるのさ。こう何度も繰り返していればな。これはもう、終局の形だ』
『何を……!?』
『こちらの話さ。……さて、どうする? お前たちは』

お前たち、と言葉を振られたのは、言わずと知れた郁未と葉子である。

『本当……なのですか』

押し殺したように尋ねる葉子に、

『……試しに貴様らの首についたそれを外してみるといい。
 そんなものは、とうに鉄屑になっている』

それだけを、光岡が告げた。
それが、答えだった。
首輪。
この殺し合いの参加者を縛っていた、死の頚木。
反抗すれば爆発する、強制服従の証。
それが、機能を失っているという。

『それって、つまり……』
『もう、終わっている……のですか。この……下らない、戯事は』

肯定の返事は、ない。
しかしこの狂気の宴を運営する側の立場にいる光岡が、この状況で作り話をする必然性もまた、
存在しなかった。

『じゃあ……!』
『……』

葉子が、言葉の代わりに深々と息を吐く。
そこへ、

『―――どうする?』

ただ一つの問いが、投げかけられた。
答えは各々、

『あれを片付ければ終わる、って言うんなら……話だけは、聞いてやる』
『……郁未さんが、そういうのなら』

意味は、一つ。

『だ、そうだ。坂神蝉丸』
『……感謝する』

鼻を鳴らしたのは、天沢郁未であったか、それとも光岡悟であったか。
ともあれ、ここに―――ひとつの、結束が成った。


***

 
「怖気づいたのかね? 君たちがそうして手を拱いている間にも、時は流れていくのだよ。
 ああ、精々有意義に最後の時間を使い給え―――」

巨体を震わせるように、長瀬の声が響く。
その声は来るべき勝利を確信しているかのように、余裕に満ち溢れていた。


***

 
『―――現況と、展開を伝える』

告げた蝉丸が、山頂の戦況を整理する。

『敵は八体。北から獣使い、北東に黒翼、東の大剣、南東の白翼、南に刀、南西に槍、西に二刀……そして北西の女。
 これより我等は戦力を集中しつつ撹乱戦に入る。その隙を突いて―――』
『貴様が砧夕霧を連れ、神像の防衛線を突破する、か。だが……』
『……北西に回せる手が、足りません』
『ああ。本来であれば最優先の打倒目標は北西、女の像だろう。見る限り、あれが全体の損傷を
 回復させる鍵となっている。まずはあれを黙らせ、しかる後に戦線を構築するのが定石だが』

葉子の懸念、光岡の指摘は的確である。
南西の葉子、郁未。北東側の水瀬名雪。どちらも遠い。
蝉丸の提示した作戦は、火力の集中運用による一点突破―――即ち、狙いを間合いの長い
有翼の二体と槍使いに絞り、他の像の刃が届かぬ隙を駆け抜けるというものである。
北東の黒翼を水瀬名雪、南西の槍使いを郁未と葉子に任せ、光岡が抑える南東の白翼側を抜ける策。
敵に無限とも思える回復がある以上、いかにも苦しい消耗戦となることは予想できた。
が、もはや体勢を立て直すだけの猶予はない。
近海に展開する部隊からの援軍とて、既に間に合わぬ。

『……川澄、頼めないか』

蝉丸のそれは懇願に近い。
川澄舞とは未だ共闘への承諾どころか、まともに意思の疎通すら果たせていない。
頭数として計算できない以上、策はその存在を勘定に入れずに立てられている。
しかし万が一にも舞の力を見込めるならば、北西側の女神像への直接攻撃が可能となるやも知れぬ。
無限の回復さえ断たれれば、攻勢にも意味が生じてくる。
泥沼の消耗戦の末ではない、敵の戦線を崩しての突破すら夢ではない。
そう考えての、懇願である。
だが、しかし。
返ってきた声はそうした蝉丸の想定と期待とを、あらゆる意味で大きく裏切るものであった。

『―――何だ、白髪頭。こんなものに、手こずってるのか?』

声が、した。
川澄舞のそれではない。
悪意と笑みとを含んで湿った、どろりと濁った声。

『この島の、最後の戦いなんだろう? もっと派手に楽しめよ、なぁ……白髪頭』

声が伝えるのは、血の色の貌。
闇夜の奉ずる深紅の月の如き瞳と、牙を剥く獣の如く歪められた口元。
来栖川綾香と呼ばれた女の、それは哂う声だった。



 
【時間:2日目 AM11:46】
【場所:F−5 神塚山山頂】

坂神蝉丸
 【所持品:刀(銘・鳳凰)】
 【状態:健康】
光岡悟
 【所持品:刀(銘・麟)】
 【状態:健康】
砧夕霧中枢
 【所持品:なし】
 【状態:覚醒】
天沢郁未
 【所持品:薙刀】
 【状態:健康・不可視の力】
鹿沼葉子
 【所持品:鉈】
 【状態:健康・光学戰試挑躰・不可視の力】
水瀬名雪
 【所持品:くろいあくま】
 【状態:過去優勝者】
川澄舞
 【所持品:村雨、鬼の手、白虎の毛皮、魔犬の尾、ヘタレの尻子玉】
 【状態:白髪、ムティカパ、エルクゥ】

来栖川綾香
 【所持品:なし】
 【状態:―――】

真・長瀬源五郎
【イルファ・シルファ・ミルファ・セリオ融合体】
【組成:オンヴィタイカヤン群体18000体相当】
【アルルゥ・フィギュアヘッド:健在】
【エルルゥ・フィギュアヘッド:健在】
【ベナウィ・フィギュアヘッド:健在】
【オボロ・フィギュアヘッド:健在】
【カルラ・フィギュアヘッド:健在】
【トウカ・フィギュアヘッド:健在】
【ウルトリィ・フィギュアヘッド:健在】
【カミュ・フィギュアヘッド:健在】
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