また……間に合わなかった。 藤林椋によって投げつけられた火炎瓶の、未だにある炎の残滓を支給品の水で消しつつ、 藤田浩之は己の胸がずきりと痛むのを感じていた。 敵はあまりに狡猾だった。だがそれが全てではない。 おれは遅すぎたんだ。気付くのが……人の中に潜むものに、あまりにも気付かなさ過ぎた。 悪意だけではなく、善意も。 椋の狂気に気付けなかったのも自分なら、みさきの不安げな声を気のせいだと目を逸らしたのも自分。 人の心の中を探ることに、あまりにも臆病であり過ぎた。 疑うこと自体は決して悪いことじゃない。人の心を知ろうとする行為にしか過ぎない。 知って、それからどうするかというのはあくまで自分次第。善悪は疑うことで決まるものではない。 自分はそこにさえたどり着いていなかった。人を疑って、疑心暗鬼になりたくないあまりに、 信じるという言葉に逃げてしまっていたのだ。それは高尚な行為でもなんでもない、ただの無関心だというのに。 かったりぃ、昔からこう言って無関心でありすぎた、そのツケが回ってきたということか。 だが、と浩之は思う。 今はこうして、ひとりのひとを救えた。 部屋の隅で体育座りになっている姫百合瑠璃を見る。 膝に顔を埋め、何も言葉を発しようとせず彼女はうずくまっている。 当然だ。最愛にしてかけがえのない家族を目の前で失ったのだから。 彼女の心中に宿る空虚、絶望はどれほどのものか分かりもしないし、完全に理解は出来ないだろう。 けれどもこうして命を保っている。どんな形であれ、おれにはまだ守れるものがある。 このままでいいとは微塵も思わない。彼女の心の傷を、少しでも癒してあげたいと浩之は強く思う。 元の瑠璃に戻れるかは分からない。自分同様、死に慣れてしまい人形になってしまうかもしれない。 それでもおれは僅かな希望だって持っている。願いの欠片に従って、まだ人間の形を残している。 こんなに残酷な現実を見てさえ、人はまだ新しい希望を持てるんだ。それを伝えたかった。 最後の火を消すと、家の中はほの暗さに包まれる。 すっかり日は落ちて、代わりにさあさあとした音を響かせている。 雨が降り始めたのかと思いながら、浩之は残されたデイパックを漁り、缶詰を取り出す。 ついで適当に台所を調べ缶切りを発見すると器用に、手際よく、缶詰を開けてゆく。ちなみに中身は桃缶だ。 半分ほど開けたところで桃缶の中身が顔を出し、白く艶々とした実が甘い芳香をふわりと漂わせる。 美味しそうだと思った瞬間、ぐうと低い唸り声が聞こえてきた。 どうやらこんな状況でも腹は空くらしいと苦笑した浩之は誘惑を振り切り一気に桃缶を開けた。 それと戸棚からフォークの一本を拝借し、桃のひとつに突き刺す。 桃に深々と刺さったフォークを見て、やはり美味しそうだと思いながら、浩之は瑠璃の元まで寄った。 「瑠璃」 「……」 呼びかけに反応してか、瑠璃が顔を上げる。意外なことに、その目は虚ろではなかった。 ただ困っていた。どうしようもなく、途方に暮れた顔だった。 うずくまっている間に何を考え、どういう結論を得たのか。予想はしても、分かりっこない。 浩之は訊こうとして、だがおれに出来るのかと逡巡する。 どういう訊き方をすればいい? 訊いて、どういう言葉を返せばいい? 自分は情けないくらいに鈍感で不器用だ。希望を見出させるような……あかりや、みさきになれるのだろうか。 立ち止まりかけて、それでも一歩踏み出そうと浩之は思った。 ここで止まってしまえば、真っ暗闇の虚無が二人を隔て、二度と近づけぬようになってしまうかもしれない。 終わりにはしたくない。夕焼けだって見ていないじゃないか。 まだおれたちは本当の夜明けさえ知らないんだ。見ないままに、分かたれてしまうなんて寂し過ぎる。 震える心を懸命に堪え、とにかく唇を動かすことにした。 「……桃、食べないか?」 フォークに刺さったままの桃を瑠璃に差し出す。瑠璃は表情を変えないまま、「うん」と言って受け取る。 そっ、と桃を受け取る手はひどく小さいように感じられた。 「さんちゃん……きっと嫌な予感がしてたんや……だから、これを渡してくれた」 缶を受け取ったのとは反対の手で、瑠璃が長方形の箱を取り出す。 金属製のそれは、恐らくはハードディスクなのだろう。殺し合いを、壊す可能性を含んだ箱。 桃と交換するように瑠璃は差し出す。浩之は優しく、壊れ物を扱う手で受け取る。 珊瑚は死ぬ直前まで作業していたのだろうか、それとも瑠璃の体温が残っているのか、 ハードディスクはほの温かかった。いや、きっと両方なのだろうと浩之は思う。 命を懸けてまで、残した命の形。 だが無言でしか応えてくれない機械のそれに、浩之は言いようのない悲しさを覚える。 お前は、こんな形でしか自分の価値を見出せなかったのか? そんなことはない、そんなことはないんだ。 けれどもその言葉は伝えられない、永遠に…… 胸の内に言葉が込み上げる寸前、「美味しいなぁ、これ……」という瑠璃の言葉が耳朶を打ち、 浩之の言いようの無い思いをかき消した。見ると、瑠璃は相変わらずの困ったような表情だった。 「こんなに悲しいのに、苦しいのに、つらいのに……美味しいものを美味しいって思える……」 「瑠璃……」 悲しい、苦しい、つらい――言葉を紡ぐ度に瑠璃の顔は壊れそうになり、 だが何とか押さえ込んでいるようだった。押し隠すようにして。 疑え、と心の中の己が言っている。疑って、疑って、人の心を知れ。 「生きてる、からだろ」 波紋を呼ぶように、波を立てるように言葉の石を投じる。 伝わるように、伝えられるように。 「まだ瑠璃は死んじゃいないし、おれも死んで欲しくない。これ以上誰かがいなくなるのは……つらい」 死に慣れきってしまいながらも、仕方ないんだという一言で済ませたくない気持ちは確かにあった。 分かったようなふりをして無関心であることの恐ろしさをも知ってしまったからだ。 それだけではなく、奥底に眠る己の残滓が人間であることを強要させる。 あかりの声が、みさきの声が、友人達の声が残酷なまでに人間でいさせようとする。 逃げることを許させない、厳しくも優しすぎる過去が自分を搦めとり、縛り上げていた。 「分かってんねや……浩之も、さんちゃんも、ウチを死なせとうなくて、こうして、助けて……」 搾り出した声は苦痛に満ちていて、一言一言が瑠璃自身を締め付けているようだった。 もしかして、と浩之は思う。とっくの昔に気付いていたのではないだろうか。 珊瑚が意思して瑠璃を苦しめるはずなどない。瑠璃もこうなろうとしたわけではない。 二人が互いに己の筋を通そうとし、結果として珊瑚が先に筋を通した。 そして瑠璃は、筋を通せる相手を失ってしまった。 命を懸けて、大切な家族を守り通すという筋を。悪意などひとつもない、家族を愛するが故の行動だ。 それが分かっているからこそ、瑠璃は自分に嫌悪しきることも出来ず絶望しきることも出来ない。 宙ぶらりんに己の約束をつるし上げたまま、先を越された空白感だけが満たされている。 人形だ。今の瑠璃は、同じ人形だ。尽くすべき主人を失い、だらりと腕を下げた抜け殻でしかない。 僅かに残る人の思い出を頼りに動いているに過ぎない、哀れな残骸…… なら、おれが、おれがするべきことは―― 「でも、一人ぼっちなんや。誰もいなくなってもうて、もうウチ、どないしてええか分からへん」 「……あるさ」 熱に浮かされたように、浩之はゆっくりと動き瑠璃と同じ視線に移動する。 座り込んだままの瑠璃の真正面に体を落とし、互いの息がかかりそうなところまで顔を近づける。 そうだ。お互いに人形であるなら、こうすればいい。 じっと見据えた先にある瑠璃の瞳は急接近した浩之に動揺し、困惑の色を浮かべていた。 口を小さくぱくぱくと動かし、けれども何の言葉も持てないまま幼子のようにじっとしている。 ずっと膝に顔をうずめていたからか、どことなく頬は上気したように赤い。 永遠とも須臾とも言えぬ間浩之はじっと見つめ――ひとつ行動を起こした。 「ん……っ!?」 瑠璃に身体を重ねるようにし唇を塞ぐ。 桃缶がカシャンと音を立てて落ち、汁が足に付着する感触があったが、関係なかった。 柔らかな瑠璃の唇をついばむようにして貪る。 最初こそ身を硬くしていた瑠璃だったが、次第に力を抜き浩之に委ねてくるようにしてくる。 肯定の意思と受け取った浩之は一度唇を離すと、両の手で瑠璃の頬を、髪を慈しむように撫でる。 温かい。熱を帯びて頬を赤くしている瑠璃を可愛らしい、と思いつつ顔への愛撫を続ける。 「浩之……ええの?」 「……何がだよ」 行為を受け入れながらも、まだ困惑を残している瑠璃に浩之は出来るだけ、内心の緊張を抑えつつ返す。 実のところ頭が沸騰しきっていて、キスをしていたという実感がない。 身体は今にも震えそうで、心臓は今にも破裂しそうな程鼓動を強めている。 それに、潤んだ瑠璃の瞳を見れば……緊張しない方がおかしい。 戸惑いを残したままの瑠璃が、視線を揺らしながら口を開く。 「だって、浩之はみさきさんが」 「違う」 それは、違う。もう一度そう言って、浩之は額を瑠璃の額に押し付けた。 吐息から、体温から互いの心を探るように。全てを知る事ができるように。二人は可能な限り近づく。 「みさきは、みさきには……振られたんだ」 一片の嘘もなく、浩之は残った心の全てを打ち明ける。 伝えなければ、気付かなければ同じだ。今のみさきは恋人などではなく、 心の断片を形成している思い出にしか過ぎない。 想っていなかったとは言わない。だがもうどうしようもない以上、 恋情も愛情も確かめることなど出来はしないのも、また事実だ。 だから、おれは……今目の前にある、辛苦も困難も共にしてきた彼女を大切にしたいと思える。 お互いに筋を通しあえる、心を通わせられる存在にしたいと思える。 それが千切れてしまった糸を繋ぎ合わせただけの、みっともない行為で、傷を舐め合う行為だとしても。 「おれは……瑠璃が好きだ」 「……ウチ、ダメな子やよ? 何も出来へんかったのに、こんな、狡い……」 「おれだって狡いさ。いきなり、その……キスしちまった……」 「おあいこ……か」 くす、と瑠璃が初めて微笑を浮かべる。一片の曇りもない、とまではいかないが、 共に生きていける者を見出した、安心感のようなものが見受けられた。 微笑を返した浩之に、今度は瑠璃が腕を首に回してくる。 二人の身体が更に密着し、突き合わせた胸と胸から鼓動が伝わりあう。 が、そのペースは異様なほど速い。どうやら緊張しているのはお互い様のようだ。 僅かに苦笑しながら、再び唇を重ねる。今度はより深く、やさしく。 「んっ……ひろゆき……」 瑠璃が舌を差し入れ、浩之も一瞬驚きつつそれに応える。 ぴちゃ、にちゃという生々しい、それでいて淫靡な音が荒れ果てた家屋に響く。 唾液を絡ませ合い、零れないように舌で掬い、口内を撫でる。 それだけでは足らぬというように、指と指を、脚と脚を絡める。 高まっていく二人の間に漏れる声音は、初々しく、甘やかで、官能的だった。 「っ……ぁ、んん……ぅ」 「ぁぅ……ふ……は……」 舌で刺激を与え合い、漏れる吐息で温め合い、汗を手のひらで吸い取っていく。 何ともいえない息苦しさと霞んでいく意識の中で、ただ心地よさを感じていた。 こんなにも気持ちいい。互いを繋ぐ行為が、どうしようもなく求めたくなる。 絡めていた指を離し、腕を瑠璃の背に、抱くようにして回す。 制服越しに伝わる柔らかな身体の感触が、いやらしいほどに艶かしい。 五つの指と五つの指を全て使うようにして、瑠璃の背をなぞる。 滑らかな、丸みを帯びた身体のラインを指がすべるたび、もっと感じたいという衝動が込み上げる。 「ん……やぁ……っ」 くすぐったいというように、瑠璃が唇を離し身じろぎする。 片目をつぶり、口もとから糸のような唾液を垂らす。 ひどく卑猥なように思える一方、ひとりの女の子として腕の中に納まる瑠璃が愛おしくてたまらない。 更に弄ろうとした浩之に、今度は瑠璃の腕が回された。 お返し、と意趣返しの如く、細い指の群れが浩之の背中を這い回る。 筆でなぞられる感覚に似ていた。ゾクリとした快楽が駆け回り、 同時に押し付けられた二つのふくらみが浩之の胸板を刺激する。 「ひろゆき……きもちいい?」 甘く囁く瑠璃の、快感を含んだ声。動く唇からは透明な液体が張り付いており、 彼女の蟲惑的な一面を助長しているようであった。ああ、と浩之は応える。 「もっと、していいか?」 正直に差し出された言葉に「ん」と瑠璃が頷いて応じる。 その挙動がまた、可愛らしくてたまらなかった。 もっと知りたい。心の中を、じっと…… 二人の唇がまた重なるのに、それほど時間はかからなかった。 穏やかで、癒しあう時間だけが、ただ過ぎていく―― * * * まだ体は驚くほどに熱く、火照っている。 唇に残る湿った感触を指でなぞりながら、瑠璃は浩之への思いと、家族への思いを考えていた。 この選択を珊瑚は、イルファは果たしてどう思っているだろうか。 考えても分かるわけはなかったが、それでも想像してしまう。 亡くなってしまったひとと対話することなど、黄泉の国にでも行かねば出来ないというのに。 無論、そんなものが存在するわけがないというのは理解しきっている。 あったとしても逃げ込むことさえ自分には許されてはいない。 命を張った珊瑚やイルファ、浩之を侮辱してしまう事に他ならないし、自分の節をも曲げてしまう。 そうなってしまえば、もう何も残らない。虚無の闇に喰われ意義も意味も失った残骸が残るだけだ。 最悪の選択だけはするまいと瑠璃は思う。 珊瑚が犠牲になったのも、イルファを置き去りにしたままここまで来てしまったのも必然だったのかもしれない。 ただそこに至るまでに様々な選択肢があったのは確かだ。 環の手を払いのけてしまったこともしかり。珊瑚の代わりに死ねなかったこともしかり…… 始めから明るい未来など望むべくもなかった。けれどもそこに続くレールの先を僅かにでも修正はできたはずだ。 今までそれをしてこなかった結果がイルファの死であり、珊瑚の死であり、たくさんの仲間の死だ。 そして現在もまだレールは続いていて、自分はその上を歩き続けている。 先は闇に閉ざされていてどうなっているのかはわからない。ここから僅かにでも修正を重ねていって、 落とし穴を避けられるかどうかは自分次第というわけだ。その道標は目の前にある。 視線を上げた先では、浩之が珊瑚と環の遺体に毛布をかけてやり、いくつかの缶詰を傍らに添えている。 浩之の後姿はどこか寂しげで、空白で、自分と似ていた。 そう、だから手を取り合って進むことを決めた。 ひとりではレールの先を微修正することすら出来ず、どうしようもなく無力なのが人間なら、 互いに補い合い、支えあいながら力を合わせて変えていこうとするのも人間。 自分達の場合は辿り着くまでに多大な時間と労力を要し、その代償となったのが様々な人の犠牲というわけだ。 そのことだけは忘れない。大切なひとを見つけ、心を触れ合わせるまでに大きすぎる犠牲があったということを…… ふと、瑠璃はみさきのことを想った。 恐らくは浩之が淡い気持ちを抱いていた相手であり、彼女もまた想っていたはずのひと。 みさきは狡い、と思うだろうか。 誰かと繋がってでしか希望を見出せない自分を汚いと思うだろうか。 この問いもやはり分かるわけがない。 ただ絶対に浩之を底無しの闇に堕としはしない。 繋がってでしか希望を持てないなら、死に物狂いで手を離さない。 そうすることでしか自分は自分の節を通せないのだから…… 何と言われようとやり通す。それだけを思った瞬間、風に乗って声が聞こえた。 『わたしと同じだね……うん、なら、大丈夫だよ』 虚を突かれた思いで瑠璃は周りを見渡した。 風など吹いているはずがない。ここは部屋の中で、閉め切っているのに。 それに、あの声は一体? 耳を澄ましてみても聞こえてくるのは雨音ばかりで声など聞こえるはずもない。 空耳か、それとも幻聴か。 どんな声だったかさえ既に思い出せなかった。ただひとつ、代わりに思い出したことがあった。 「……みさきさんも、ずっと手を繋いでた。誰かと、繋がってた……」 手のひらを見返し、瑠璃はまだじっとりと汗ばんでいるそれを凝視する。 繋ぎ合わせてくれたのは、ひょっとすると…… ぼんやりとした確信が生まれ始めたとき、今度は空耳でも幻聴でもない、現実を揺らす音が聞こえた。 ぱん、と弾けたような音が雨音に乗って反響するように届く。 何であるかを、瑠璃は直感的に察して言葉にしていた。 「今の……」 「銃声かっ!?」 共鳴するかのように浩之が立ち上がり、窓から外の世界を見ていた。 瑠璃も窓から覗いてみたが、まだ広がるのは雨と森ばかりで戦闘の気配は見えない。 だがじわじわと広がっていく恐怖と恐怖、人と人とが共食いを始める狂気の靄が立ち込めていくのが分かる。 こんなことをする人間は、知る限りでは一人しかいない。 「行くぞ瑠璃っ! これ以上好き勝手させてたまるかっ!」 「うん! もう誰も殺させへん!」 投げられたデイパックを受け取り、携帯型レーザー式誘導装置を引っ張り出す。 これを使うことに迷いはない。恐れもない。絶対に手を離さないと決意した意思が全身の血液を沸騰させ、 前へ前へと押し出す力へと変えていた。 自分には支えてくれる人達がいる。力を合わせて進むと決めた人がいる。 この先の未来がどんなに暗く、翳りのあるものだとしても、絶対に一緒だ。 死んでさえ、手は握ったままでいられるように。 どこまでも。 どこまでも。 二人の糸は、絡み合っていた。 【時間:二日目20:00頃】 【場所:I-5】 姫百合瑠璃 【持ち物:デイパック、水、食料、レーダー、携帯型レーザー式誘導装置 弾数3、包丁、救急箱、診療所のメモ、支給品一式、缶詰など】 【状態:浩之と絶対に離れない。珊瑚の血が服に付着している】 【備考:HDD内にはワームと説明書(txt)、選択して情報を送れるプログラムがある】 藤田浩之 【所持品:珊瑚メモ、包丁、殺虫剤、レミントン(M700)装弾数(5/5)・予備弾丸(12/15)、火炎瓶、HDD、工具箱】 【状態:絶望、でも進む。守腹部に数度に渡る重大な打撲(手当て済み)】 【その他:珊瑚の水、食料等は均等に分けている。銃声のした方向(I-7)まで急行】 - BACK