セブン・センシズ




(小声で)「ねえねえ、雪ちゃん」
「どうしたの、みさき」
「なんとなく、なんとなくなんだけどさ、後から人が来ている気がするんだよ…」
「ほ、ほんとなの?みさき」

みさきの勘は鋭い、しかも、今は生死を賭けた状況である
それこそ、信用するに値するものかもしれない

「みんな、ちょっといい?」

だから、私は前にいる藤田くんたちを呼んだ

「どうした?うーゆき」
「どうしたんだ?」
「?」

前を進む3人は不審気な表情を浮かべる

「みさきがね、後から誰かがついてきてるって…勘だけど信じていいと思う…」
「なんとなくよくない感じがするんだよ〜」

「よくないってことは……?」
「たぶん、このゲームに乗ったヤツなんだろうな」

浩之と陽平が話をしている途中に当たり前のような疑問をるーこが放つ

「???なんで、うーさきはそんなことが分かるんだ?」

「ば、バカ!五感の中で視覚を閉じた人間は[第七感]までマスター出来るんだ!
 「第七感」に目覚めた者は小宇宙を最大限まで増幅する事が出来るんだぞ!!」
「そ、そうなのか?るー、知らなかったぞ、うーさき、凄いぞ」
「………浩之くん、陽平くん、私聖闘士じゃないよ…」




【時間:1日目15時50分】
 【備考:雪見とみさきのスタート地点は平瀬村分校跡】
藤田浩之
 【所持品:折りたたみ式自転車、他支給品一式(ただし、ここまで来る間に水を少し消費)】
 【状態:用心。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
春原陽平
 【所持品:スタンガン、他支給品一式(ただし、ここまで来る間に水を少し消費)】
 【状態:用心】
ルーシー・マリア・ミソラ(るーこ・きれいなそら)
 【所持品:IMI マイクロUZI(残り30発)と予備カートリッジ(30発入り×5)、他支給品一式】
 【状態:用心。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
川名みさき
 【所持品:スタングレネード(×3)、他支給品一式】
 【状態:敏感。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
深山雪見
 【所持品:SIG P232(残り7発)、他支給品一式】
 【状態:用心。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
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