敵はSSSランクか、暇潰しにはもってこいだ




「……ク……クックック」

 側近の一人が倒されたというのに超先生は不敵に笑い出した。

「ちょ、超先生……!?」

 その様子を見た側近Bの滝沢諒助がどうした事かと彼を呼ぶ。

「さぁ、次はどっちからだ?」

 そうしてる間にも祐一は一歩一歩と二人へと近づいてきている。

「忘れたか? 奴こそはこの世で唯一の……」

 超先生が不敵な笑みと共に話を始めた。

 カッ!!!!!!

 その瞬間、祐一の身体が吹っ飛ばされ、僅か0.01秒であっという間に島の上空まで打ち上げられた。
 アジトを壊さないようにご丁寧にちゃんと入り口から外へ出されて。

「こ、この戦闘力は……!?」

 突然の出来事に祐一が驚く。
 こんなヤツラSSランクの力で十分だろうと真の姿を出さず油断していた祐一は意表をつかれた。

 コントロールルームに取り残された超先生と滝沢諒助。
 滝沢を前にして超先生が話を続ける。

「……純潔の帝の民なのだ!
 勿論、サイヤ人と同じで心臓は真逆!」

「そ、そうか……」

 自身の設定を自信まんまんに語る超先生。
 輸血された事により超地球人になれた滝沢諒助はそれを知らなかったのだ

「そして今のやつは……」





 島の上空で怒涛の如くの気弾が祐一に向かって差し迫る。
 無限に生み出される強力無比な気弾の数にさしもの祐一も真の姿ではないSSランクの力では防御で精一杯であった。

「見たか! これが超地球人3の力だ! そして―――」
 ズンッ!!
「ぐぅっ!?」

 その台詞と共に更に戦闘力が50倍に膨れ上がった拳が50倍のスピードで祐一の腹にめり込み、祐一が吹き飛ぶ。

「帝王拳を使えば無限に倍化できる!」

吹き飛ばされ距離をあけた祐一が叫ぶ。

「まさかXランクの一つ下のSSSランクの実力を隠していたとは! ちっ、まさかこんな所で真の姿を見せる事になるなんてな!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 祐一のパワーで辺りの空間がビリビリと揺れる。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 掛け声と共に銀色の六枚の羽が祐一の背中に生え、彼の身体を白く光り輝く鎧が包み込んだ。

「これがXランクの真の力! さぁ、遊びはここまでだ!」

「面白い! SSSランクがXランクに勝てない道理はないのを証明してやる!」




『相沢祐一(001)』
【時間:一日目12:05分頃】
【場所:島の上空】
【持ち物:世界そのもの。また彼自身も一つの世界である】
【状態:真唯一者モード(髪の色は銀。目の色は紫。物凄い美少年。背中に六枚の銀色の羽。何か良く解らないけど凄い鎧装着)】
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