もっとU1化する彼女ら




森の中。

「あぶねー!」

トラにぶん殴られた綾香は目覚めた。
目の前にセリオがいた。即刻苦情。

「あの貧乳ババア殺す前に虎に殺されてどうするんよ」
「はいです」

ダメだこいつ、やっぱ若干CPUが遅い。やっぱり時代がイルファなのか。
いまどきサテライトだもんなあ・・・とか思いながらも、

──でも、私たちなんか虎に殺されたような気が・・・

と思っていると、目の前にもう一人、探していた人間がいた。

「あれ?姉さん」
頭をぺちっとやられた。来栖川芹香。姉である。




「検索できました。アイツ水に弱かったです」
──今更遅えんだよ。ポンコツが。CPU代えないとダメだこりゃ。
(あとでイルファをバラして補完しよ)とかパーツ取りの構想を練る。

しかし。「姉さん、どうやって私たち生き返らせたわけ?」と綾香が聞いた。
(・・・ちょうど人を生き返らせる事が出来る霊体がたまたま死んだ・・・)
「え?」

 姉さんは某ドロボウ霊の死亡を確認した上でその霊体を魔力でいつも持ってた水晶玉で封じ、
 その霊体が持つ奇跡の力を奪って私たちを復活させたらしい。

綾香もセリオも直ぐにわかった。マルチに劣らずの白○キャラ。
「アイツか」(こくこく)
羽リュック。いい時に便利な奴が死んでくれたモンである。
ああいうバカで変な特技だけある奴は早く氏んで有能な私のような人間の為に尽くさせるに限る。

とりあえず、セリオがバカなんで部品集めに入る事にする。セリオの能力UPの為だ。
マルチとイルファ解体して部品取りすりゃどーにかなるだろう。マルチだってポンコツだがコンピューターだし
機械部分はセリオと互換性がある。

生霊の怨念が周囲に蠢いているような気もしないでもないが気にしない。
どーせ人生き返らせる以外に能のないタイヤキドロの霊だ。

「・・・で、姉さん、いままでどこにいたのよ?」
芹香は菅原神社の方を指差した。
ずっとそこで座ってたが誰も気がついてくれなかったらしい。

───うぐぅ・・・・・ザオリク代わりに人の設定勝手に使うんじゃねえよ・・・ちくしょう・・・──

霊の声が聞こえた。だが一切無視。




大富豪とドロのリスト

来栖川綾香 セリオ  非道な手段での復活。アイテムもスーツ以外に何もってるか分からない。
               政府には今の殺された件はみえてないというか奇跡でうやむやになったというか。

来栖川芹香      アイテム うぐぅを封じた水晶玉(本人の所持品)、支給品、アイテム。何がはいってるかはまだ判らない。
           綾香と同じく好きな物品の指定が出来るので、他の人間と比べても有利。

うぐぅ        死亡直後霊体が来栖川芹香の魔術で強引に水晶玉に封印される。
           自身の奇跡の力を勝手に芹香に勝手に使われて
           綾香とセリオ2名を半ば強制的に復活させられる。
           何かあったら意思に関係なく勝手に奇跡の力が使われるっぽい。

狐          食おうと思ってた狐の死骸は芹香に渡された。黒魔術用に(ry
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