異常な愛ふたつ…




「瑠璃子……」
月島拓也(066番)はスタートしてからずっと最愛の妹である月島瑠璃子(067番)を探していた。

「瑠璃子…どこにいるんだい?
瑠璃子…君にもしものことが起こった場合、僕はどうすればいいんだい?
瑠璃子…愛しているよ瑠璃子…
お前のためなら僕は修羅にだってなれるんだから…………」
実の妹に対する兄という次元を超えた異常なまでの愛を一人言葉でぶつぶつと呟きながら、拓也は宛て無き道を歩いて行く。


「………月島さん」
そんな彼の姿を影から追う者が一人いた。
太田香奈子(011番)だった。
「………月島さん。やはり私よりも瑠璃子さんを選ぶんですね…………?」
香奈子は自身の支給品であるH&K SMG U――別名MP2000と呼ばれるサブマシンガンを握り締めた。

「ごめんなさい、月島さん…………それでも、私はあなたに私だけを見てほしいんです……私だけを愛してほしいんです……」
そう言い残すと、彼女は拓也とは逆の方向へ駆け出した。
拓也よりも先に瑠璃子を見つけるために。そして、瑠璃子を排除するために……………




 月島拓也
 【時間:1日目午後2時過ぎ】
 【場所:I−05】
 【所持品:支給品一式(支給アイテムは後の書き手さんに任せます)】
 【状態:やや錯乱気味。第1優先目標・瑠璃子を探す】


 太田香奈子
 【時間:1日目午後2時過ぎ】
 【場所:I−05】
 【所持品:H&K SMG U(残弾30発)、H&K SMG Uの予備カートリッジ(1つにつき9mm×19の弾が30発入っている)×5、他支給品一式】
 【状態:多分普通。第1優先目標・拓也よりも先に瑠璃子を見つけだし、殺す。第2優先目標・親友の瑞穂を探す】
 【その他:拓也とは反対の方角へ進んでいる】
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