彼は考えた。 本当の――RR(リアル・リアリティ)――とは何なのかを。 ―――理性? 感情? 生死? 有無? 足りない。 どれだけ物語を作っても読んでも彼の心が満たされる事はなかった。 考えども考えども理想の答えが出ない永遠のスパイラル。 やがて彼の心は一つの狂気に支配されていく。 ―――ならば作り出せばいいのだ、自らの手で。 ―――どうやって? ―――ありのままの姿を人間が発揮するその時を! モニターが暗い部屋の中に明るく映し出されている。 正面のモニターには全ての参加者が何処にいるのかを首輪に仕込まれた盗聴器が知らせている。 左右のモニターは各地に仕込まれたカメラからの映像が映し出されている。 「ようやくここまで来た……長かった」 思えばどれだけ長い道程だっただろう。 目的が決まれば、彼は全力を尽くした。 元より有能だった彼は軍部を駆け抜けるように出世し、第三回にしてようやく今大会の企画・主催と言う地位を勝ち得た。 途中、来栖川の介入と言う誤算はあったが、それも彼にとっては僥倖。 また面白い要素が加わったものだとしか考えなかった。 そう、彼にとっては来栖川の姉妹ですら、駒にしかすぎない。 モニターを見つめる彼のでっぱった頬がニヤリと笑った。 「さぁ、見せてくれ! 君達の本当の真なる姿を!」 「―――そうはさせない」 「ムッ!?」 総管理室の扉の前に男が一人銃を構えて立っていた。 「ほう、お前は確か……No77那須宗一!!」 「「貴様っ!!」」 男の横から二人の男が飛び出そうとする。 「おっと、下手に動いたらどうなるか解ってるよな?」 「大丈夫だ。春日諒、滝沢諒助、ここは私に任せろ」 「今すぐ全員の首輪を解放してもらおうか。できるんだろ? そこのスイッチ一つで解除は……」 「クックック……なるほど、流石はNo01のエージェントと噂されるだけはある。 首輪を外してここまで入って進入してくるとは……」 「御託はいい。とっととこの下らないゲームを終わらたいんでね」 「聞けないと言ったら?」 「あんたを殺して止めるまでだ!」 ダッ!! その言葉と共に宗一は横へ身体を倒し駆けると同時に手に握られた銃を発射する。 「見せてやろう!! 私の力の片鱗を!! ―――The RR(ザ・リアルリアリティ)―――」 瞬間、周りの空間がぐにゃりと変化したように宗一には感じれた。 「じゅ、銃弾が止まっている!?」 男へと向かっていたはずの銃弾が音もたてず空中で制止している。 それだけではなかった。 「か、身体が動かない!? こ、これは!!」 「どうだね、これがRRの力だよ……といってもまだ極めていないものだがね。 この私が形成した空間の間では、RRの属性を持つモノかRRに目覚めたもの以外は動けない」 見れば目の前の男とそれに付き従う二人は普通に動いている。 あの二人はRRの力を持つ者という事なのだろう。 「くそっ! 動け!」 「無駄だ! 冥土の土産に私の絶対必殺の必殺技を見せてやろう!! ―――受けよ!!」 「とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ∧_∧ <`ш´ > / (ヽ) l⌒ヽ .| し ヽ | ∪ | | | | | | ____ | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽヽ丶 ヽヽ丶 バッ!!ヽヽ丶 ヽヽ丶 ∧_∧ <`ш´ > バッ!! ヽつ つ // ( ヽ .| バッ!! // / ヽノ.`| | \ // / .レ \\ \ // / \\ \ // / \\ \ // / ._______ // / | | // / | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ________ | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 」 ∧_∧ ____ <`ш´ > | | つと ヽ | | < <\ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ_) ヽ__) 「感感!!」 l シュ!∩∧_∧ ____ <`ш´ > | 感感 | lll > と ) | | < <\ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ_) ヽ__) 「俺俺ェェ!!」 ____ | 感感 | シュバ!! | 俺俺 | \\ \  ̄ ̄ ̄ ̄ \\ \ \\ \ \ ∧_∧ < `ш´>⊃- ( つ / / /ヽ > (_/ (__/ 「そんなこと言われてもォォォ!!」 ________ シャッ! | そんなこと | // / .| 言われても…… | // /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧_∧ / <`ш´ >つ- つ ヽ (^ `\ \ ヽ__) ヽ_) 「どうすればいいんだァァァァァ!!」 ________ | どうすれば | シュン!! | いいんだ | | | ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | || . | | || l ∧_∧ l ○< `ш´ >○ \ / |⌒I、│ (_) ノ ∪ | | || | | || | | || | | || | | || | | || | | || | | || | | || ∩∧_∧ タン! <`ш´ > > (ヽ) / .) と ,⌒` J  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 人人人人人人人人人人人人人人人 ) 日本一の必殺技だと ( ) 思っています!! ( ⌒⌒υ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ .ノつ∧_∧ \< `ш´ >γヽ \ _ ̄ ,ノ _(~ ̄ 〈 ̄~ (__`__)~^\ \_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (⌒ ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .・”; ’、.・”; ’、.・”; ’、.・”; ’、.・”; ’、.・”; ’、.・”; ’、.・”; ・. ’、′‘ .┃ ┃┃ ┃┃・‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘・. ’、′‘ . ’・. ’、′.━╋━ ━━┓ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ :::・. ’、′‘ ┃ ┃ ━╋ ━╋ ━╋・. ’、′‘ ・. ’、′‘ .. : ’、′‘ ┃ ┃ ┃ ━━┛ ノ┃ ノ┃ ノ┃ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ .・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ . ’、′‘ ・. ’、′‘ ・. ’、从へ从へ人へ从从へ从へ人 ・. ’、′‘ ・. ’、′‘ ・ ・. ’、′・. ’、′‘ ‘从へ从へ人へ从 人 从へ从へ人へ从・、′‘ ・. ’、′‘ ′‘ ‘ ・. ’、′‘ ・Σ( (( ⌒ ⌒ ) ) )ζ′‘: ; ゜+°′。.・”; ’、.・” ‘ ・. ’、′Σ( ( ( ) ))宗一)ζ Σ( ( ( ) )) )ζ へγ. ’・.・”; ’、 . ’・.. ’・.从人 ‘ ・. ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.ζ .・”; ’、 \ γ γへ从 ⌒从へへ从・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ’、 ヽ γ (( 人 )) λ λ ) (( ( ( (( ))M ヽ Σ( (( ⌒ ) _)\_)\ 人 从 ( ソ从へへ)ζ‘: ;从 / \ Σ ⌒ ⌒ ) ノつ>∧_∧_ ) ))从へ从へγ ’、人 / \ヽソ ゝヾ ( 人 \< `ш´ >γヽ 从) ( ( ))ζ / \ Σ⌒:) )ζ;;从 \ _ ̄ ,ノ 丿人 (( ))从 / \ :;へ从へ从 (~ ̄ 〈 ̄~ へ从へへ从γ / \(⌒⌒ ⌒⌒(__`__)~^\ \( ⌒( ⌒ )ζ/ ~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(⌒ ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~~ ̄ … …… ……… 「さて、これで邪魔者は消えたな」 後片づけを春日と滝沢に命じると超先生はモニター席へと戻った。 「存分に楽しませてくれ、そして教えてくれ! この私に真のRRというものを!」 【那須宗一】死亡 【所持品は主催側が回収】 - BACK