鎌石村の郵便局、北川潤30番は独りで作戦会議をしていた、テーブルの上には地図や参加者名簿、支給武器が散らばっている 「はぁ、やっぱりメールも繋がらないか…。」 急に音や振動が出ない様にとの配慮からか携帯の音声とバイブレーションを切りつつ、北川潤は独りため息をつく。 「殺し合えって言われてもなぁ」 テーブルの上の支給された武器【SPAS12ショットガン】には目もくれず、遥か彼方…明後日の方向をむいて考える ―――自分以外の119人全員が殺し合いに乗るとは思えない――― ―――しかし先程どこかで銃声が聞こえた――― ―――オレは人を殺せるのか?――― ―――そもそも信用できる人間なんているのか?――― ―――だったら誰も信用できなくなるじゃないか――― ネガティブな感情が増えてきたので北川は思考を一旦中止する。 臨機応変が自分の心情だ…誰かを殺す、誰かを守る、それだけに突っ走り周りが見えなくなるような偏った行動はしたくない、 荷物を片付けて【SPAS12ショットガン】を肩から担ぎ北川は郵便局をあとにする 「とりあえず…前へ!」 【時間:1日目正午過ぎ】 【場所:鎌石村の郵便局を後にする(C-04)】 【持ち物:SPAS12ショットガン、水・食料、他支給品一式、携帯電話】 【状況:冷静(辺りの状況を見極めるよう心がける)】 【その他:北川の第一話】 - BACK